今まで生きてきた中で、アルコールという薬物に逃げ道を求めていた事実は変わらない、お酒を飲むことで気持ちが落ち着くという妄想にとりつかれていたので、帰宅途中の車の中で自販機でワンカップの日本酒を2本、それがそもそもの始まりだった。


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「恨み」「恐れ」「人を傷付ける行為」に至るにも時間はかからなかった、出会うすべての人たちを恨み、すれ違う人たちに恐れ、快楽だけを求めて女性を誘い、気がつくと自分のしたことに怯えていた。


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いつもいつも、世間体ばかりを気にしすぎて・・・・

出来もしない世話役を進んで引き受けてみるのだが、所詮酔っぱらいのこなす仕事うまくいくハズがない・・・・


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「いい人」を演じることに疲れはて、「円満な家族」を装うこともできなくなり、見渡せば「裸の王様」・・・・・


誰も相手にしてくれない・・・・・・


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相手にしてくれない訳ではなく、相手になる状態ではなかったのだろう。


それでもなお寂しさだけはつのりどんどん大きくなっていく。自分の中で間違った感情だけがどんどん大きくなっていく。


酔っているという感覚がわからなくなり、強いお酒をいっき飲みするようになり、その量も半端ではないので「自傷行為」とでも言おうか、「死」に対しての恐怖心も曖昧になっていた。