久々のボドゲクラブ活動報告です
ちょっと色々あって、かなり長いこと書けてませんでした。
書きたい事というより、言いたい事が多すぎて口からこぼれ落ちそうになっているせいで、かえって書けなかったですね…
それはさておき、今回はナメてて本当すみせんでした!m(_ _)m、という話です
ボドゲクラブを始めて半年近くなりましたが、とうとう、あのカタンを皆でプレイすることができました。
カタンを簡単に説明すると、文字通りカタンという島を複数の入植者たちが開拓していくという設定のボードゲームです。
島の中で一番繁栄したプレイヤーが勝ちとなります。
ドイツのボードゲームの中で屈指のヒット作と言われ、世界中で最も売れていると言っても過言ではないゲームです。
しかし、自宅で妻と2人でテストプレイしたところ、これが全く面白くなかったのです…
ルールがよくわからないまま手探りで始めたのもありますが、なんせ2人だから手番がすぐ回ってくるし、勝負する相手は1人きりなわけで他人の手の内を考える楽しさも味わえず……。
やばい…これ、スベるんじゃない?
まったく面白さを実感できないまま、時は過ぎ……。クラブの時間が短いので、導入するきっかけを見失い、いつしか数カ月が経ち…。
いや、さすがにそろそろやらないとダメでしょ、ということで今回出してみました。
そして、いざやってみると…
すっごく面白い!! そして奥が深い!!
あの時は一体何をやってたんだ!?、というぐらい楽しいのです
クラブの後に習い事がある予定の生徒が、「今日は休んでこのゲームまだ続けたい!」と興奮するほどハマってしまいました
カタンの醍醐味は、サイコロを使って持てる資源が決まるという運の要素もありながら、手に入れた資源をプレイヤー同士で交換する交渉ができること、だと思います。
会話で駆け引きを楽しみながら欲しい資源を手に入れ、領地を繁栄させて誰よりも早く10点を取った人が勝ちとなります。
偶然性と戦略性、両方がうまく組み合わさったゲームになっているのです。
資源のタイルの組み合わせも、何千・何万通りもあると言われ、大人でもハマって長時間プレイし続ける人が多いそうですが、納得できます。
改めて、ナメてすみませんでした!m(_ _)m
あと、今回のことで反省したのですが、次から次へとゲームを買ってばかりいるのではなく、一つのゲームを徹底的にやりこむ、という楽しみを忘れていたことに気づきました。
※実は他にも初めてプレイしたゲームがあるのですが、またの機会にご紹介します。
毎年たくさんのボードゲームが生み出されますが、本当に良質なものは奥が深く、やればやるほど脳が鍛えられ、知能もアップします。
だから、あれこれ手を出してはすぐに飽きて放り出してしまうのは非常にもったいないです。
僕はまだどのゲームにも飽きてはいませんが、自戒も込めてクラブ生たちにもこのことを伝えたいと思います。
それから、ボードゲームは人と交流することが大前提であること。
何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、仲間と一緒に繰り返しゲームをすることでより仲が深まり、相手の気持ちを推し量り、尊重できるようになります。また、老若男女問わず、いろんな人とプレイして、勝ったり負けたりする経験をすることが本当に大事なんです。
特に、負ける経験は貴重です。
成長期の子どもが抱く幼児的万能感(自分は何でもできる、特別な存在だと思い込んでいる状態)がなくならないまま大人になってしまうと、頻繁に周囲と摩擦を起こす為、人間関係のトラブルが絶えず、最終的に本人が苦しむことになります。
こういう話を書いていると、以前、ある生徒のお祖母様が、しみじみおっしゃっていたことを思い出しました。(余談ですが、この方、若い頃にパーティであの松下幸之助に会ったことがあるそうです。)
「今の時代、自分中心で我儘な子が多いですからね。ギザギザにとがった石同士がぶつかり合って丸くなるように、子ども同士もどんどんぶつかり合って磨き合った方がいいんですよ」
子ども時代に負ける経験をたくさんすることで、万能感を少しずつ取り除いて、等身大の自分を愛せる人になってもらいたいと思います
ちなみに、前回のブログで世界中で採用されている教育プログラムについてちらっとお話しましたが、アメリカやイギリスなどを含む世界15カ国で実際に行われており、日本でも10年以上前から私立小学校などで実施されています。
発祥国はイスラエルで、その内容はさまざまなボードゲームを使って考える力を養うプログラムになっています。
イスラエルは人口わずか850万人(大阪府の人口ぐらい)程度にも関わらず、起業率・上場企業数も世界屈指の国であり、ノーベル受賞者を数多く生み出しています。
ボドゲクラブやさんさん国語塾の授業でもこのプログラムを参考にゲームをプレイしていきたいと考えています。
現在、ボドゲクラブは外部の人の参加を受け入れています。
参加ルールなど詳細が決まれば正式に募集したいと思います