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清水富美加引退騒動、「レプロのタレントはいつどうなるかわからない」と警戒広まる  ビジネスジャーナル 2017.02.15

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清水富美加「レプロエンタテインメント:LesPros entertainment」より


 熱愛、不倫、ギャラ問題……。日々流れる芸能人のニュースは、彼らが所属する事務所の事情を知れば、もっとおもしろくなる。今回は、今押さえておきたい芸能事務所3社の裏事情をお伝えしたい。

  まずは、タイムリーなあの女優とその事務所の諸事情から。

能年玲奈も…看板女優のトラブルが相次ぐレプロ

 気取らない性格で人気を集めている新進女優の清水富美加が、信仰する宗教団体「幸福の科学」の活動に専念するために芸能界引退の意向を固めているというニュースが波紋を呼んでいる。出演中のCMや公開を控えた映画、さらには撮影中の映画もあるため、業界内は大混乱だ。

 そんな彼女が所属するレプロエンタテインメントとは、どんな芸能事務所なのだろうか。顔ぶれだけを見れば、超優良事務所である。

 テレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)でその魅力が再注目された新垣結衣をはじめ、その『逃げ恥』に“ポジティブ女子”として出演した“だーりお”こと内田理央、朝の人気情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)の3代目司会者を務める川島海荷、“ハセキョー”の愛称で一大ブームを巻き起こし、最近は大人の色香あふれるアラフォー女優として活躍する長谷川京子などが所属している。

 さらに、俳優では池内博之や中村蒼、バラエティ班では菊地亜美など、そうそうたる顔ぶれがそろう。しかし、テレビ局関係者は「レプロにはもうひとつの顔があり、それは所属タレントとのトラブルが絶えないというものです」と証言する。

「まず、現在は『のん』という芸名で活動している能年玲奈。この改名は、レプロ側の要求によって、本名でもある『能年玲奈』が使えなくなったことによるものといわれています。のんは、大ブレイクのきっかけとなった連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)出演時でも月給はかなり安く、ギャラをめぐって独立の意思を見せたことが、現在事実上干されている原因ともいわれています。

 また、ローラがブレイクする前に毒舌ハーフタレントとして人気を博していたマリエも、もともとはレプロの所属でした。彼女も事務所とモメて干され同然になり、海外留学という名の『左遷』をさせられたといわれています。ただ、彼女の場合は相当なわがままで、留学もレギュラー番組を抱えているにもかかわらず自分で勝手に決めたともいわれていますが、いずれにしても今はまったく見かけません」(テレビ局関係者)

 このほかにも、マネージャーとモメて事務所を追い出され、故郷に帰ることを余儀なくされたグラビアアイドルなどもいるようで、「業界内では、『いつどうなるかわからないレプロのタレントには気をつけろ』といわれています」(同)という。

 そして、ここにきて清水の引退騒動だ。幸福の科学側の証言によれば、彼女も『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日系)の撮影時には1カ月休みなく働いて5万円の月給しかもらえなかったという。看板女優のトラブルが相次ぐレプロから、しばらく目が離せそうにない。

かつてのアイドル王国は意外に育成下手?

 さて、去年1年間でもっとも名前を聞くことのあった芸能事務所といえば、サンミュージックプロダクションではないだろうか。

 その要因となったベッキーをはじめ、彼女の活動自粛中、ずっと擁護していたカンニング竹山などのお笑い芸人、安達祐実、『ぶらり途中下車の旅』(日本テレビ系)や『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京系)でもおなじみの太川陽介、占星術研究家の鏡リュウジなど、幅広いタレントが所属している。

 しかし、サンミュージックは、かつてはアイドル王国として知られていた。松田聖子、岡田有希子(1986年に死去)、桜田淳子(事実上の引退状態)、早見優、酒井法子、さらには歌手としてブレイク前の浜崎あゆみも所属していたのだ。しかし、彼女たちの多くは、現在は違う事務所に所属している。覚せい剤取締法違反で逮捕された酒井の場合は例外としても、なぜ逸材が外に出ていってしまうのだろうか。

「良くも悪くも、タレントの自主性に任せているからでしょう。自分の才能や実力に自信を持つことができれば、事務所への恩義は感じつつも、新たな可能性を試してみたいと思うのではないでしょうか。一方で、サンミュージックは『温情主義』というか、才能が感じられないタレントを長く在籍させていることが多いです。私も、同社所属の微妙なハーフタレントに会ったことがあります」(同)

 良い素材を見つけてもうまく育てられないサンミュージックの弱点が如実に表れているのが、髭男爵、スギちゃん、ヒロシ(業務提携)、ダンディ坂野、小島よしおなど“一発屋”と呼ばれる芸人が多い点だ。現在ブレイク中のメイプル超合金もサンミュージック所属だが、これからも“自力”でがんばっていくしかなさそうだ。

番組制作にも食い込むナベプロの強み

 そんなサンミュージックと対照的なのが、ワタナベエンターテインメントだ。サンシャイン池崎、平野ノラ、ブルゾンちえみなど、今もっとも勢いのあるピン芸人を続々と生み出している。一方で、中山秀征、ネプチューン、アンガールズ、ハライチ、ふかわりょうなども所属しており、お笑い色の強い事務所でもある。

「芸能事務所の仕事のひとつは、テレビやラジオの番組に各タレントを送り込むことですが、ナベプロの強みは社内にテレビ番組の制作部署があるため、ナベプロだけで番組がつくれること。つまり、自分たちが立ち上げたり参画したりしている番組に自社のタレントをいくらでも送り込むことができるのです。『ネプリーグ』(フジテレビ系)、『ウチくる!?』(同)、『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)といったレギュラー番組から、『クイズ・ドレミファドン!』(フジテレビ系)や『芸能界特技王決定戦 TEPPEN』(同)などの特番も、ナベプロが制作にからんでいます」(同)

 通常、タレントの売り込みは、マネージャー単独あるいはタレント同伴でテレビ局を回ることが多い。しかし、どの番組からも声がかかるようなタレントが1人生まれれば、収録現場などで「うちには、こんなタレントもいます」と売り込みやすい。こうした好循環が生まれているナベプロからは、さらに新たなスターが生まれる可能性も高いだろう。

 気になる俳優やタレントがいたら、その所属事務所を調べてみるのもおもしろいかもしれない。

(文=編集部)


 清水 富美加 ( しみず ふみか ) 1994年12月2日うまれ

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