紅色(べにいろ・くれないいろ)は、色味を表現する定義としては、「鮮やかな赤」「鮮明な赤」などとされています。
また、他の赤系の色を定義する際に、「淡い紅色」「明るい紅色」などと、基本色として扱われるように、日本の伝統的な色名です。
ベニバナの花弁で染めた色で、日本には六~七世紀頃に中国から伝わったといわれ、世界でも最も古い染料の一つとされています。
ベニバナの採取は、大変な作業だそうで、ジブリ映画「おもひでぽろぽろ」にも描かれていましたね。
現在では藍といえば、藍染の色を指しますが、紅が伝わった当時の日本では、染料全般を指して藍(あい)といったそうです。
そこで、当時の中国を差す呉「くれ」から来た藍「あい」という事で、呉の藍「くれのあい」と呼ばれる様になり、転訛して「くれない」となり、紅の字があてられたといわれています。
転訛というと難しく感じますが、混同されたり、言い間違えられたり、省略された言葉が、やがて一般的に使われる様になって定着し、現在では正しい日本語として認められた言葉が、沢山あるようですね。
今の若者言葉も、いつか正しい日本語として辞書に載る日も遠くないかもしれませんね‼︎
ベニバナだけで染めた色を紅色(べにいろ・くれないいろ)・真紅(しんく)・深紅(しんく)といわれ、薄いものを薄紅(うすくれない)、濃いものを濃紅(こきくれない)、唐紅(からくれない)、韓紅(からくれない)といいます。
深紅というと、夏の甲子園の優勝旗、「大深紅旗」いわゆる「深紅の大優勝旗」を思い出される方も少なくないでしょう。
大変見事な優勝旗で、現在のものは二代目だそうです。
甲子園歴史館の方によると、初代の優勝旗の製作に関する資料があるそうで、1.6kgもの絹糸を京都のベニバナで染め、西陣織で織られ、使われた錦糸は金沢のものということです。
一流の材料で一流の技術によって作られた、まさに優勝旗に相応しい「大深紅旗」ですね‼︎
私も一度は手にしてみたかった、、、
もちろん夢の夢のそのまた夢でしたけど、、、
女性にとっては、いえ、平安の昔から男性でも使う方が多くなっているようですが、「口紅」や「頬紅」は、身近なものである方も多いでしょう。
もちろんこの場合の紅も、ベニバナから得られた色素を唇や頬に差したことが由来です。
金と同等に取り引きされた時代があったほど大変に高価なもので、高嶺の花だったようですが、美しく発色させるための工夫をしたり、流行もあったようです。
今と変わりませんね。
色の名前一つをとってみても、いろいろな歴史や、沢山の物語が感じられますね。
たまにはくれないの空を見上げて、太古の昔に想いを巡らすのもいいですね。。。
甲子園歴史館の職員の皆様
突然の電話取材にもかかわらす、大変にご丁寧に対応して頂き、誠にありがとうございました。
感謝申し上げます。

