その時は
職員室に向かった。ドアを開けると、いつも通り目の前にニコニコしている先生。
比良に聞いたら、三年四組の担任で、今年転勤してきたようだ。名前は、南考治郎。一部の生徒からは、こうちゃんと呼ばれている。
比良は、
「同じ学年の先生だってのに、半年間知らなかったのか。何回か会ってるはずだろ。お前らしいっちゃらしいけど。」
と言って笑った。
俺は今まで、他人を見ようと、知ろうとしなかったみたいだ。一部を除いて。これからは、周りに目をやることにしよう。
「三浦先生なら進路室にいますよ。」
俺が聞く前に、聞こうとした答えが返ってきた。これで、七度目なのだから、当たり前か。
お礼を言って、進路室に向かった。
ドアを開けると、三浦先生がプリントを束ねている。
「先生、終わりました。これ生徒会室の鍵です。」
先生に、鍵を差し出した。
「はい、ご苦労様。」
と言いながら、プリントの束を机に置き、鍵を受け取った。
プリントのほうに目をやると、進路のことについて書いてある。来月に三年の為の進路講話があるみたいだ。もうそんな時期なのか。
「ちゃんと戸締まりしたね。」
「はい。」
「じゃあ、帰っていいよ。」
「はい。さようなら。」
「あ、それと。」
後ろを振り向き歩いた瞬間に、呼び止められた。
まだ何かあるのか。
「何ですか。」
「他の先生方が言ってたけど、三組テキパキやってくれてるって言ってたぞ。雰囲気も良いみたいだし。先生たちも助かってるよ。これからも頑張れよ。」
「はぁ、ありがとうございます。」
「うん、じゃ、ご苦労さん。」
「はい。失礼します。」
遠慮がちな返事をしたが、そんなことは当たり前だ。
他のクラスとはやる気が違う。喋ったり、寝ていたり、ふざけたりしながらも、やることはやっている。一番、手伝ってくれる人数が多かった四組も、今は七人になっている。一人が辞めると、一緒にやっていた友達も辞めた。そのせいで、大変な仕事が三組に来たのは確かだが、その分やりがいがある。皆も一度も休まず来てくれる。 手伝ってくれた九人と良樹に心の中で感謝した。みんなありがとう。
比良に聞いたら、三年四組の担任で、今年転勤してきたようだ。名前は、南考治郎。一部の生徒からは、こうちゃんと呼ばれている。
比良は、
「同じ学年の先生だってのに、半年間知らなかったのか。何回か会ってるはずだろ。お前らしいっちゃらしいけど。」
と言って笑った。
俺は今まで、他人を見ようと、知ろうとしなかったみたいだ。一部を除いて。これからは、周りに目をやることにしよう。
「三浦先生なら進路室にいますよ。」
俺が聞く前に、聞こうとした答えが返ってきた。これで、七度目なのだから、当たり前か。
お礼を言って、進路室に向かった。
ドアを開けると、三浦先生がプリントを束ねている。
「先生、終わりました。これ生徒会室の鍵です。」
先生に、鍵を差し出した。
「はい、ご苦労様。」
と言いながら、プリントの束を机に置き、鍵を受け取った。
プリントのほうに目をやると、進路のことについて書いてある。来月に三年の為の進路講話があるみたいだ。もうそんな時期なのか。
「ちゃんと戸締まりしたね。」
「はい。」
「じゃあ、帰っていいよ。」
「はい。さようなら。」
「あ、それと。」
後ろを振り向き歩いた瞬間に、呼び止められた。
まだ何かあるのか。
「何ですか。」
「他の先生方が言ってたけど、三組テキパキやってくれてるって言ってたぞ。雰囲気も良いみたいだし。先生たちも助かってるよ。これからも頑張れよ。」
「はぁ、ありがとうございます。」
「うん、じゃ、ご苦労さん。」
「はい。失礼します。」
遠慮がちな返事をしたが、そんなことは当たり前だ。
他のクラスとはやる気が違う。喋ったり、寝ていたり、ふざけたりしながらも、やることはやっている。一番、手伝ってくれる人数が多かった四組も、今は七人になっている。一人が辞めると、一緒にやっていた友達も辞めた。そのせいで、大変な仕事が三組に来たのは確かだが、その分やりがいがある。皆も一度も休まず来てくれる。 手伝ってくれた九人と良樹に心の中で感謝した。みんなありがとう。