緊急記者会見で、森友・加計学園について丁寧に説明しなければならない、と言って以来、未だに説明しないどころか、北朝鮮のミサイルの脅威を、Jアラートを朝から鳴らして煽りまくり、さらに「北朝鮮ミサイルの動きは完全に把握していた」と言い、前日から首相官邸に泊まり込みながら、国民にはそれを隠したまま、自らの疑惑を早く忘れさせようと必死なご様子の安倍総理です。

 こんな総理大臣が戦後の在任期間歴代第3位だなんて、日本国、いいかげんヤバいですよ。さすがに国民も、この総理はイカれてると気付いてきたとはいえ、これだけアベノミクスで、経済では、後の世代に付けを残してしまった後なので、遅きに失したとも言えますが、まあともかくそろそろ安倍政権とは一体何だったのか?を総括すべき時が来ています。

 この本では一章が、世界の右傾化、金融経済の危うさと資本主義の限界、社会主義は本当にダメなのか?、など安倍政権以外の部分に目を向けていて、序章としては全体を俯瞰したうえで、安倍政権について総括していこうという意図が窺えて、そこは評価できます。ただ社会主義については、人間がやる限り、やっぱりダメで、カストロのように精神肉体共に異常に強靭でない限り、まともな社会主義は実現せず、大抵は独裁国家になってしまうということは、既に明らかになっていると思います。

 という意味で、「資本主義が社会主義に勝利」したかはともかく、人による社会主義は危険であることは、既に歴史が証明しているところであり、もし次に理想的な社会主義を本気で人類がやろうとするのなら、統制するのはコンピュータでということでしか実現できないでしょう。それを人類が受容するか、拒絶するのかどうかは、ともかくとして…

 そのような大きな問題とは関係なく、本編である「安倍政権総括」は、一言でいえば、安部は何もかもダメダメ。全てにおいて、めちゃくちゃな最悪の政治家だということが書かれていて、自分もそこには100%同意します。何せ思想や政治への取り組み方云々というよりは、とにかく総理大臣として、頭が悪すぎるのがいけません。ずる賢いというより、ズルアホです。ズルくてアホなんだから、どうしようもないです。そういう人物が、在任期間3位まできてしまっているということは、日本にとってどれだけのダメージを残すのか?安部首相が再トンズラした後の日本の未来は、相当に危ういでしょうし、それを背負える政治家なんていないでしょう。つまり安倍政権で、日本は近いうちに限界が来て、いったん終わってしまうということになると思います。


 

 

 前半の著者自身の知性へのアプローチは正直かったるいものがありましたが、要は世界中の人々が、それが何であるか、どういう構造で成り立っているのかを知らないままに、日常という生活の中に埋没させた結果、資本主義そのものが転覆寸前にあるということを教示しているのが本書の趣旨なのだと思います。

 

 これは決して日本人だけに言えることではなく、トランプを選んでしまった米国民やEU離脱の方向へと進む英国民など、世界中に蔓延している知性の劣化なのだと思います。全てを知ることは不可能だとしても、本当の意味でのグローバルという視点で、生活の中に現在我々が地球上において、おかれている現実を考慮することを忘れてはならなったのです。そうすれば資本主義という経済が成長し続けるには、金融というバーチャルな世界へと移行せざるを得なかったことを理解できるはずで、実体経済というものを、もう少し重視できたはずです。

 最近の世界での異常気象多発や、世界情勢の不安定さは、全てこれらの少し考えれば分かることを全世界の生活者が、全体のことをないがしろにしてきた末路だといえるのだと感じます。そのような意味での、知性の転覆は、個人にとっての生活の転覆、生命体にとっての地球環境の転覆と確実につながっていて、本書を読んで、最終的な感想としては、もしかしたら我々読者は、自分たちの時代にその最後の転覆を見届けなければならないかもしれないのだということを痛感させられました。

 

 とにかく素晴らしい。こんな名盤に対して誰もレビューしてないなんて吃驚!!ネオアコとかギターポップとかそういう枠よりも、もっと大らかなボーダレスなポップスとしての魅力。確かに最初、聴いた時にはトラットリアに所属したブリッジみたいだなと思いました。でもだんだん聴いている内に、丹下桜さんがやってたユニットANGELのようにも聴こえてきました。

 それにしても、こんな荒んだどうしようもない時代に、よくぞここまで希望に溢れたポップスを生み出したものです。どの曲も、センチメンタルで、愛に溢れていて、とうしようもなく美しいポップスばかり。初のアルバムなのに14曲も入っていて、どの世代にも引っ掛かるメロディメイカーとしてのソングライティングも文句なしです。こんな才能のある人が埋もれるなんてことがあっては、本当のクールジャパンを打ち捨てているのと同じです。

 フェイパリットとして漫画家、大島弓子と萩尾望都の名前がブックレットの最後にありますが、なんか分かるなあ。ただ心地よいだけのポップスではなく、今この瞬間を切り取っていくような切迫感も併せ持っているからです。飯島真理さんの歌ったNHKのアニメ「スプーンおばさん」のカバーも、ピコピコした斬新なアレンジに大きく装いを変えたりして、どこか刹那を感じさせる世界観を、トータルでアルバムとして描ききっていて、聴いていると、ほんと涙が出てくるんです。涙が出てくるなんて表現は、ありきたりで本当はダメなんたけど、久々にそういうような純粋な音楽に出会えました。