不思議なレモンパイ | Just a diary

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それはすでに半世紀も前のこと。

東京に住む叔母ちゃんが山梨に来て、お土産に白いクリームで被われたまるまるホールのケーキを買って来てくれた。

7人兄弟の一番上がこの叔母ちゃんの旦那さんで、一番下がわたしの母(当時は親子に見えたらしい)


叔母ちゃんの旦那さんは第二次世界大戦の時、沖縄に出征して亡くなっている。

小さい娘を抱えての生活がどんなだったのか分からないが、銀座のクラブの受付で働き、小柄で大人しくキチッとした人柄は重宝されていた気がする(これはわたしが大人になってから思ったこと)


6つ離れた妹とわたしに、ギンガムチェックのローン生地でウエストから下がふんわり広がったワンピースをプレゼントしてくれた。今改めて見てもおしゃれだと思わせる洋服。田舎の子どもが喜ばないわけがない。

濃い色の縁の眼鏡をかけて、決して取っつきやすい雰囲気では無かった叔母にわたしはきちんとお礼を言えただろうか。


そんな叔母が山梨に持って来てくれるお土産はいつもハイカラで目を奪われる。


その時のケーキも、上に苺やメロンの飾り付けが無いものの、白いふかふかしたクリームが美味しそうで4人兄弟は切り分けられるのを今か今かと待っていた。




フォークを入れた感覚が思っていた生クリームと違っていた。








当時はバタークリームから生クリームが主流になって来ていて、ペコちゃんの不二家が子どもたちの憧れのお菓子だった。


この時初めて焼いたメレンゲを食べた。ふわふわしてるけど生クリームの甘さやなめらかさとは違い、なんで叔母ちゃん不二家のお菓子を買って来なかったの?と当時は思った。


今なら違うんだろうけど、叔母ちゃんが運んできた「オマチ」の香りは不思議なレモンパイと結び付いている。







いつかは食べたいお菓子たち

























































オプジーボは無事終わり、となりのおしゃべりなおばちゃんとナースの会話を聞いてます笑