勤めているゴルフ場、「緊急事態宣言」が発令された地域で無いこと、自粛規制のかからない業種であることから現在も営業中。
東京神奈川からの来場者は減ったものの、オープンエアーの中でのプレーであることから来場数が0になったわけでは無い。レストランやクラブハウスでの滞在を短くしてスルー(休憩時間を挟まずプレーを終えること)して、食事をとらずに帰る方も増えた。
従業員はマスクをして、アルコール消毒を徹底している。来場者にも熱のある方、不調を感じる方には遠慮をいただき感染の無いように願っている。
この「願っている」は、もしかして感染があるかもしれないと言う危惧も併せ持っている。
この新型コロナウィルスは、「症状の軽い人が出歩いて感染を拡大させる」ことがあるのだから、いくら政府が「この業種は安全であろう」と言われても最早信じるに値しない。
小池百合子都知事が他国でのロックダウンの表現を出したことをとがめる動きがあるが、パニックになるのを恐れて「死」を恐れないのは何故だろう。
経済は死よりも重要事項なのだろうか。
毎日春の花の中を通勤して、仕事場で人との接触に過敏になり、家へ帰るとニュースでコロナウイルスの情報を聞く。
若く美しいアナウンサーが、ひらひらのスカートをはいて、美しい高い声でニュースを読む。
内容はきっと暗く暗澹たるものなのだろうにそうは聞こえない。
頭の中をさらさらと通りすぎて、そうしてまた次の日を迎える。
小宮悦子、あなたの声でニュースが聞きたい。
わたしの頭の中からこぼれ落ちない深く重い声色で。