他人の治療を嗤うな | Just a diary

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新型コロナウイルスに世界が 動揺している。きっとわたしも動揺しているんだろう。疑問形なのは、罹患者が隔離入院されている病院でケモ入院を待つと言うシュールな場面にいるからなのか。

先々週の火曜日よりか病院内が物々しい。入り口はコーンで出入りを制限され、熱のある人や受診者以外は立ち入り禁止。テレビでは、安部総理がオリンピックの開催日程についてインタビュアーから質問されている。
それでもわたしの日常はいつもと変わらない、勤めるゴルフ場の「ちゃいろ」が生存を確認されたなんて話題で沸いていた。「ちゃいろ」はゴルフ場内を自分のテリトリーとしている薄茶色の猫で、周りは「きなこ」とか「ブラウン」とか勝手に呼んでいる。
本人(ちゃいろ)は夏から秋にかけて、マスター室の前の石垣の中にいる昆虫を石の間から誘きだして追いかけたりジャンプしたり、やせているのに筋肉質で、虫を補食するのに飽きると石の上に座って泰然自若としている。

数日前にそのちゃいろを見たのはキャディさんで、かなりデブになっていたとのこと。冬の間姿を現さずもう会うことはないだろうと勝手に思っていたので、ちょっと嬉しい。

一昨日は3日前の降雪によって、プレーのスタート時間と、スタートホールがイレギュラーになり、コース内をカートで行き来することが多かった。昨年入社したいおりとコースを走らせていたら猟犬(たぶんビーグル)がカートを追いかけてきた。
動物好きのいおりが呼ぶと側に寄ってきてしっぽを振っている。首には猟師が犬の場所を探知する四角い箱をつけている。
「あんたこんなとこで遊んでたらカートにひかれるよ?」






マスター室の前につないでおこうと思ったけど、追いかけられるのはイヤらしくどこかへ逃げて行った。
キャディさん情報で「鹿を追いかけていたけど、カートに乗ったお客さん見たらそっちへ駆け寄って行ってその隙に鹿はそーっと逃げて行ったよ」






5月頃になると「子鹿を抱っこしたかったから追いかけたんだけど逃げられたよ」とか言う御仁もいて、コース内はみんな子どもに戻るのかな。(君に追いかけられて捕まえられる小鹿の危機管理は問題だと思うけど)

毎日ゴルフ場で仕事して、休みには本を読んだりDVDを観たり、コロナウイルスで入手困難になったマスクを洗ってみたり、マイシャローナでヘッドバンキングしてみたり、夕飯の後にみたらし団子を食べて胃の容量オーバーで気持ち悪くなり、反省するもしばらくすると同じ過ちを繰り返し、パクリタキセルの影響で頭はモンチッチみたいだし、指先の力が弱くなってソースの蓋が開けにくくなったり、コロナウイルスで騒がれる直前に劇団四季の「CATS」を初めて観てメモリーの歌に涙したり、孤独のグルメの松重さんが同じAB型だと知りびっくりしたり、同じ病の治療をしている方のブログを見て笑ったり励まされたり心配になったり、再来週には同級生とのゴルフコンペがあったり、

2年半前のスキルス胃がんステージⅣの手術から抗がん剤治療、2年経っての腹膜藩種が認められてのパクリタキセル+サイラムザ
この治療に後悔も無ければ、癌にならなければの思いも無い。

わたしが生きていく中で病を発症し、それをわたしの考えで対峙している。癌は治らない病気と言われているが、今はまだそうかもしれない。

いつまで生きるかなんて誰にもわからない。生きることは死ぬことと同じ。どんな風に治療するかもその人らしさが表れる。

だから他人の治療を嗤ってはならない。自分の治療も嗤われたくない。それはその人の生き方だからだと思う。




とりあえず元気なわたしより。これからケモ入院です。