クレーム | Just a diary

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先ほどベッドを抜け出し、朝の洗面に行って来たの。

入院している420号室はナースステーションから一番離れていて、そのナースステーションの横に洗面台があるのね?

歯磨きしていると何やらナースステーションの方から会話が。

そーっとのぞいて見てみよう。


「隣がうるさくてたまらないから、病室を変えて下さい」





杖はついてなくてスタスタ歩いているおじいちゃん


一人の入院着を着たおじいさんが夜間勤務のナースに病室の移動をお願いしている。


後ろ姿だけで断定はよくないと、そーっと歯ブラシくわえながら横顔が見える所まで移動。



「あ!やっぱりあの騒音おじいさんだ!」


昨日ケモ入院して病室で点滴をしていると、どこからともなく大きな音で音楽が聞こえてくる。パクリで眠くてぼんやりしながら、「はて?病院てBGMなんてあったっけ?なんか歌謡曲っぽいしな~」そのうち睡魔に襲われてチンボツ。一時間ほどしてトイレに行きたくなり点滴台を引っ張って行くと、トイレとナースステーションの反対窓側にある応接セットのソファに朝のクレームおじいさんが身を乗り出してテレビを見てる。

その音が大音量!

えと?この音が皆さん聞こえませんですか?近くだとうるさいと思うんですが?

新型コロナウイルスの影響か見舞い客はほとんどいない。

ナースたちも忙しくてそれどころじゃなさそう。

様子から見るに、音がよく聞こえないおじいさんが自由に音量変えられる応接セットでテレビを見ている。ナースが音を下げてと言ってもよく分からない感じなのかな~。

夜中の3時にトイレ行った時も、ソファで布団も掛けず寝てたし。

そのおじいさんが隣の患者がうるさいと?

そうだろうな~と思ってたけど、おじいさん認知症入っているのかもね?隣の患者がうるさくて、あのテレビの騒音はうるさくないんだもん。

その話をじーっと聞いていたナースは「今はまだ暗いから明るくなったら考えますね?」とおじいさんを促して病室に戻って行った。隣の部屋だった。隣の患者さんうるさい説崩壊。


なんかね?ここのナース優しいのよ。もちろん理不尽なこと言ってる患者にははっきり意見も言ってるけど、
これは見逃してもいいなって時は、静観してる感じ。

2年半前の術後抗がん剤入院の時は、対面の病室の患者さんが大きな声で電話していて「なんか病名分からなくて毎日毎日検査検査、飯は不味いし食えるシロモンじゃないから家のに言って毎食届けさせてるんですよ?え?お見舞い?そんなのいいですって」

その時わたしの目の前には「食えるシロモンでない」入院食が……



君は差額ベッド代払って個室に行きなさい!

夜中のカップラーメンでも、餃子パーティーでも勝手にしていなさい!


その前にあなたがサインした「入院時看護計画」を読むがよろしい。

食事*必要な栄養とエネルギ  ーが摂取できるよう援助します。*患者さんの状態に合わせた食事摂取方法を援助します。


ナースは色々な場面で自身の感情をコントロールしているんだなあ。

それをした上で患者がより良く入院生活がおくれるようにしてくれている。


感謝しかない。