はい。


漫画は、全部をストーリーとして見せる必要が無い。

と思い始めた今日この頃です。



前回の記事で

「漫画は太く短く終わればいいじゃない」

ということを言いました。


ストーリー間延びするぐらいなら、スパッと終わって欲しいと思ってまして。


というわけで今日は、私的に好きな終わり方(本編終了後の見せ方)をした漫画を紹介したいと思います。

百合と百合じゃないの一つずつ。


今日は百合じゃない作品をば。


※ネタバレ込みで進めます。




珈琲をしづかに

(作者:みやびあきの)


高校3年生の貴樹くんと、喫茶店の女マスター紫都香さん(和服美人!)との交流をメインに描く作品。

年の差恋愛ストーリー。



全5巻で終わるのですが、最後は貴樹くんが大学入学した所で終わります。

作品の時間軸としてはおよそ1年くらい。


紫都香さんと貴樹くんのその後ですが、


おまけ書き下ろしストーリー数ページとカバー下イラストが描かれてます。



秀逸だなと思ったのは、カバー下のイラストです。


最終話で貴樹くんの想いが実るんですが、その後の2人の初々しい日々がトータルで8枚(8コマ?)のイラストで描かれてます。


これがねぇ、良いんです。


デートの一コマ

おはようやおやすみの一コマetc…



シンプルisベストなまとめ方。

結ばれた後のいいとこ取りです。



これが、冒頭で述べた「全部見せる必要が無い」に繋がります。


個人的に、恋愛漫画の頂点って2人が結ばれた時だと思うんです。


その後を描くと、どうしても平穏な日々中心で話がマンネリ化する印象があるのよ。


ストーリーの盛り上がりが頂点で終わるのが1番美しい終わり方だと思うのさ。



…でも、その後の2人も見てみたい。


そんなワガママを抱いた貴方にピッタリ!

この願いを叶える手法。素晴らしや。



イラストのみで、セリフや感情表現等を描いてないから、読者がその後の2人を想像したりする楽しみもある。


こんなこと言ってるのかなとか、色々考える余地がある。


これが嬉しい。


漫画のストーリー自体が綺麗に、簡潔にまとまってるの相まって、凄く好きな終わり方です。



…付き合った後も話続けてダレるぐらいなら、この手法で終わらせてくれと願った漫画は色々ありまして。



そんな終わり方を含めて、名作だと思う作品です。


珈琲好きな貴方にぜひ☕️