ヒックとドラゴン 聖地への冒険

 

【原題】HOW TO TRAIN YOUR DRAGON:THE HIDDEN WORLD/アメリカ(2019年)

【製作総指揮・監督・脚本】ディーン・デュボア

【声の出演】(吹替版)田谷隼,寿美菜子,深見梨加,田中正彦,松重豊,他

【あらすじ】敵対していたドラゴンと人間は、臆病者のバイキングの少年ヒックと傷を負ったドラゴンのトゥースの奮闘により共に生きる道を選ぶ。彼らはバーク島で平和に過ごしていたが、ドラゴンが増え過ぎて島がパンク状態になる。今は亡き父の後継者となり、若きリーダーに育ったヒックは島を出てドラゴンたちと新しい世界を探すことを決意する。

(シネマトゥデイより引用)

 

バイキングの少年ヒックと傷を負ったドラゴン トゥースが友情を育み、人間とドラゴンはバーク島で共存していくことになった1作目。平和に暮らす道を本能で選んでいるヒックの優しさから生まれた物語に、心動かされたんですよね。

2作目では人間対ドラゴンではなく、対ヴィランの戦いとなり、ヒックの母も登場。戦いで父を亡くしバイキングの長となったヒックと、傷も癒えヒックと空を飛びともに戦うトゥースの悠々とした姿が印象に残ってます。

そして、この3作目。ヒックたちが保護するうちにドラゴンの数が増えたものの均衡を保ちながら暮らすバーク島に、またもナイトヒューリーを狙うヴィランが登場。

それがきっかけとなり、ヒックはドラゴンたちが安心して暮らせる場所を求め全員で旅立つことになるんですが…

前2作と大きく違うところは、ヒックが自分たち人間の視点からではなく、ドラゴンの幸せを考え始めたこと。一緒に暮らしていくことが最良なのか、考えるきっかけになったのがヴィランというのは皮肉なんですけど。

ナイトヒューリーのトゥースが、白いドラゴンのライトヒューリーと出会い恋に落ちるところも見どころかな。トゥースの求愛ダンスが可愛くて笑った!

そして、やはりドラゴンとともに空を飛ぶ映像はスクリーンならではの高揚感があるし、地図にない聖地を目指すヒックとアスティが目にする景色はまるでスクリーン一面がクリスマスイルミネーションのようでうっとりしました。

むろん、切なくなるシーンもあります。人間にとっての理想郷が、必ずしも他の生き物と同じとは限らないのだというところは“はっ”とさせられるというか…

弱っちい少年だったヒックが、体も心も成長していくこのシリーズの幕引きにふさわしい作品。何度か涙を拭いました。良かった!

 

(画像はすべてお借りしました)

 

時間的にTOHOで観ることになり、吹替版しか上映がなかったんですが、映像を堪能するにはちょうど良かったかも。でも、ジェラルド・バトラーやジェイ・バルシェル、ケイト・ブランシェットの声でも観たかったかも。

2作目の上映がスルーされるという時に、署名活動があった作品なんですよね。人気が功を奏してか今作はすんなり日本でも劇場公開になったのでしょうか。

平日の朝イチだったので、観客は子ども2人とお爺ちゃんの3人連れ、そして私の合計4人でしたが(^^;; それでもストレス感じたのは子どもの喋り声と爺ちゃんのスマホです。マナーは子どもでも老人でも守ってほしいというのは難しいのかな?

 

実は試写会申し込んでたけど当たらなかったし、どうしようか迷ったんですが、観に行って良かったです♪