ホームステイ ボクと僕の100日間

 

【原題】HOMESTAY/タイ(2018年)

【監督】パークプム・ウォンプム

【原作】森絵都(カラフル)

【出演】ティーラドン・スパパンピンヨー,チャープラン・アーリークン,スークワン・ブーラクン,サルダー・ギアットワラウッド,他

【あらすじ】死んだはずの“ボク”の魂が「当選しました」という声をきっかけに、自殺した高校生のミン(ティーラドン・スパパンピンヨー)の肉体に宿る。“ボク”は、100日間でミンが自殺した原因を突き止めなければ魂が永遠に消えると告げられ、新生“ミン”として再スタートする。そして彼は一台のパソコンを見つける。

(シネマトゥデイより引用)

 

森絵都さんの原作『カラフル』は随分前に読みました。原恵一監督のアニメも観ていて、どちらも良かったので、舞台がタイの実写版がどんな風に描かれているのか楽しみにしてました。

原作やアニメと比べると、ミンの体にボクの魂が宿る序盤はファンタジーと言うよりもホラーな感じ(・・;) ボクを誘導している自称管理人は、その時々で姿を変えて現れ、不気味に警告を与えてきます。(アニメのプラプラ感はなく…)

100日以内にホームステイしているミンの自殺の原因を突き止めなければ、ボクの魂は永遠に消えてしまうと。

家族や学校の友達はミンを知っているけれど、ボクにとっては誰もが初めて出会う人。戸惑いつつも、新鮮な気持ちでボクは再スタートを切るのですが

ミンが父、母、兄とどういう関係を築いていたか。ボクは美少女パイに一目惚れし、浮かれた日々を過ごしているけれど、本物のミンとパイには一体何があったのかとか。ありきたりといえばそうだけど、家族の絆、淡い恋と友情を描きながら、ミンの死に迫っていくサスペルスフルな展開。

日本ではあまり馴染みがないけれど、終盤のマスゲームは正にカラフル! その美しさに目を奪われるだけではなく、物語の核となるところでもあります。

人生は一色ではなく、色を変えていくもの。良くも悪くもカラフルに彩られていくものなんだと教えてくれます。老若男女、誰もが生きる力をもらえるのではないかな。136分と少々長めですが、良い映画でした。

 

(画像はすべてお借りしました)

 

原作も読んでる途中でオチは見えてしまったし、映画も分かってて観てるんですが、とても新鮮に感じたのは、ドラマチックに展開していくからかも。

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』の製作チームらしいです。未見なんですが、ボクを演じたティーラドン・スパパンピンヨーも出演してるとのことで、観てみたくなりました。彼の笑顔とシリアスな表情のギャップがいいです! あとパイを演じたBNK48のチャープラン・アーリークンは可愛いかったし、友達でありミンのこと好きなリー役の子の切なさを感じられる演技が良かったなぁ。

 

前回、京都みなみ会館で映画を観た時にロビーでこの作品の予告編が流れていて、既視感を覚えたんですが、直ぐに「これは森絵都さんの『カラフル』や!」ってわかりました。

スルーかなぁと思ってましたが、運転免許更新のため京都駅の近くまで行ったので、ちょっぴり歩いて3度目の京都みなみ会館! エコバッグも300円だったので思わず買ってしまいました(^-^)

 

imageimage

旧みなみ会館の緞帳は通り沿いの良く見えるところにありました。

3度目で初めて知った(^-^;