ヤング・アダルト・ニューヨーク/ベン・スティラー,ナオミ・ワッツ,アダム・ドライヴァー,アマンダ・サイフリッド,チャールズ・グローディン,アダム・ホロヴィッツ
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久々にアメリカ映画のロマコメを劇場鑑賞できるとわくわくして行ってきましたが… ネタバレしてるかもなので、これから観る方はご注意を! 原題『WHILE WE'RE YOUNG』2014年アメリカ作品。

【あらすじ】ドキュメンタリー映画の監督であるジョシュ(ベン・スティラー)と、コーネリア(ナオミ・ワッツ)は40代の夫婦。まだまだ自分たちは若いと考えているが、ジョシュにはここ8年完成させた新作がなく、人生や夫婦の関係から輝きが消えてしまったと感じていた。そんな中、ジェイミー(アダム・ドライヴァー)とダービー(アマンダ・サイフリッド)という20代のカップルと出会う。レコードやタイプライターといったレトロなグッズや文化を愛する彼らの姿に、ジョシュたちは刺激され…。(シネマトゥデイより引用)

勝手にロマコメと勘違いしてたけど、ヒューマンコメディという感じで、ちょっと…いやかなりビターな物語でした^^
ドキュメンタリー映画の監督ながら、前作から8年間も新作がないジョシュと、その妻で高名な監督を父に持つコーネリア。友達はみな子育てに追われ、子どものいる素晴らしさを嫌と言うほど説かれうんざりの毎日。自分たちは自由でありさえすればいいと思いながらも、この40代夫婦には何か欠けてしまったものがあって… 
ジョシュが講義する授業を聴講していた、監督志望のジェイミーとその妻ダービーという20代の夫婦と知り合ったことで、時代を逆に行く刺激を与えられた2人。というよりも、完璧に彼らに振り回されてる感はありましたけど(^_^;)
何に媚びることなく、時代に翻弄されることもなく生きているジェイミー夫婦。自分世代にはない魅力を感じて仲良しになっても全然不思議とは思えなかったです。交流を深めるうちに、ジェイミーが企画したドキュメンタリー映画の制作にも協力してしまうほど…。
そのことで、後に一波乱あるんですが…。誰にでも野心はあるということに純粋なジョシュは気づかなかったんですよね。自分が傲慢であるということは認めるような人なのに。
気軽に映画を楽しみに行ったはずだったんですが、ドキュメンタリー映画を撮るというのはこういうこともあるのかな?とか、子どもがいない夫婦に対する配慮のなさとか、変なところが気になってしまったかも。
映画と子どもを一緒にしちゃったらいけないのかもしれないけれど、自分が生み出すからには、責任は着いて回るもので、その辺のモラルも問われる感じです。どうにかなるものだというのは実感ですが^^;
何だか堅い話しになっちゃったんですが、個人的にウケたのはコーネリアを演じるナオミ・ワッツさんがヒップホップを踊る姿かな(笑) 波乱後、目を覚ましたジョシュとコーネリア。ラストシーンの2人の顔がとても印象的でした。
観る人を選ぶかもというのはあるかな? 大爆笑はないけれど、くすくす笑えて、でも考えさせられる映画でした。儘ならないことは多々ありますが、自らが思うように生きるのが一番です。 

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(画像はすべてお借りしました)

ノア・バームバック監督・脚本というと『イカとクジラ』『フランシス・ハ』が有名ですね。両方ともDVD鑑賞していてどちらも面白かったんですよね。それ以外に日本では未公開だった『マーゴット・ウェディング』という映画も観たんですが、こちらもちょっとごたごたした人間関係が描かれていたと記憶してるんですが、ちょっとイタい映画だったかな。バームバック監督って人間描写が上手なんでしょうね。あまり観てないけどそんな感じがします。
全然触れてませんでしたが、キャストが豪華なのも見どころですよね。ベン・スティラーとアダム・ドライヴァーの男優陣もそれぞれ個性的な魅力があって良かったですが、やっぱり女優陣ナオミさんとアマンダさんがきれいでした~ ちょっと汚いシーンも彼女たちなら許せちゃいます♪

P.S.昨日は仕事だったんですが、むしゃくしゃすることもあって、楽しい映画を観て憂さ晴らしとばかりに初日レイトショーで鑑賞してきました。割引券があったので今日の鑑賞でも料金は同じだったんですけど。
意外に夜の方が眠くならなくて、たまにはいいものです。一応家に帰って家族でご飯を食べてから出かけたので主婦業も怠ってはいません?!(笑)