―ボクからすれば、どっちもどっちかと―
昔、見た目ガラの悪い友人Aが、
「覚醒剤所持」の疑いで警察署に拘留され、取り調べを受けていた時のエピソード。
事件内容は、
職務質問を受けたAの、携帯していたセカンドバッグの中から、覚醒剤と思われる小さな包み、通称"パケ"と呼ばれるモノが見つかった。
警察署で取り調べを受けるも、Aは、
「俺のじゃない、知らない」
の一点張り。
およそ3センチ弱四方のビニール袋のソレからは、いくつもの指紋が重なりまくって、決定的な指紋採取ができなかったらしく、
その事実を知っていたAは、強気で知らぬ存ぜぬを通していたそう。
そこで、困り果てた取り調べ官は、
「決定的な証拠はないけど、もうお前のモノとしか考えられないじゃないか、どうしたらホントの事を話してくれるんだ?」
と尋ねたところ、Aは、
「これが俺のモノだと認めたら、俺は初犯じゃないから確実に実刑になる。実刑になったら俺は大好きな酒も当分飲めなくなるから、ビールの一杯でも飲ませてくれたら考えてもいい」
と、強気の発言。
すると、取り調べ官はなんと雑誌で隠しながら取り調べ室まで冷えたビールを持ってきて、Aに飲ませたと言う。
「これで正直に話してくれるだろ?」
と、取り調べ官の言葉が出た矢先、
「このやり取りって、外で俺が言いふらしたら、おまわりさんどうなるの?大変だろうね」
と、A。
更に困り果てた取り調べ官を横目に、留置場へと戻され、その数日後、最終的には所持を認めて懲役に行ったらしいのですが、
A曰く、
「警察なんて、いい加減なもんだから、たまには懲らしめてやんないと、あいつらは解んないんだ」
なんて、どや顔で話してたのですが、
ボクから言わせれば、どっちもどっちかと。