妄想劇場、娘からの視点。。妄想なのに(悲)
母は幸せだっただろうか。きっと幸せだったとは思う。少なくともここ10年ほどは毎日楽しいと本人が言っていた。ダンスにハマり毎日のようにスポーツジムに通っていた。刺し子や(刺し子のふきんをたくさん貰ったが一生分くらいあってこれをどうしたものかと思う)折り紙で可愛い箱を作ってよく人にあげてもいたようだ。カード作りにハマってたこともあったから手芸が好きだったのだろう。確かに手先の器用な母だった。(いつの間にかあの大量のカードもなくなっていたなぁ)それでは自由だったろうか。それはそうでもなかったようにわたしには思える。父が転勤族だったからしょっちゅう引越しをしていた。わたしがいっぺんも訪問していない引っ越し先もあるほどだ。父は知らない土地に行っても職場に多少の顔馴染みはいたろうが母にしたら知らない土地で知らない人。知らない風土での生活に苦労はあったに違いない。時々、電話で父の愚痴を言って泣いていたこともある。その意味では自分で選んだ土地には暮らせず好きな仕事も選べず家さえも仕方がなく住むことが多かったように思う。 しかしいつのまにか馴染むようで少し経つとジムが楽しいとか友達ができた・・とかの報告があるのだった。それは本当にそうだったのか、それとももしかしたら自分を納得させるためにそう思い込ませていたのか。今となってはわからない。母はわたしの結婚と出産をとても喜んでくれた。夫をいつもベタ褒めしていた。わがまま言って捨てられないようにしなさいよー。といつも言っていてそうだね。もしも別れることがあったらそれはわたしのわがままかもね。とわたしは答えたがおかげで夫婦喧嘩をしてもなかなか母には報告がしずらかったな。母は息子がいつか工作に使えそうないろんな種類の紙や道具を残してくれた。わたしの子どもの頃の絵本もたくさん。しかし自分のものは、特に洋服はすごく少なかった。あと食器類もすごく。将来・あなたに処分の迷惑をかけたくないが口癖だったから本当にその通りになったよ。わたしが海外にいたとき週に一度は母に電話をかけることにしていた。一時間越えの電話もざらでそのたびに母はあら、長電話になっちゃったね。時間大丈夫?と聞いてきた。聞いてきた割には次々と話題を出してきたから話し相手に飢えていたのかもしれない。たしか母達が結婚して11回目の引っ越しだかの時、いつになく楽天家の母が落ち込んでいた時期がある。あまりにも父の愚痴が続いたので、だったらパパに任せないでママが決めちゃえばいいんだよ。あっちが勝手するならこっちも勝手に決めればいいんだわ。と言うと「・・・」としばしの沈黙が続いたあとで小さなため息が聞こえるか、もういいわ、じゃあね、と電話を切られるか。時には「娘ってのも大変ね。母の愚痴は聞かなきゃいけないし。片方だけじゃいけないから父の話も聞かなきゃいけないんだものね。ごくろうさまー」とイヤミなど言われるのであった。もともと母はそういうタイプではないから、たぶんよほどのことだったんだね。でも。離れていたらわたしにできることは限られるから。自分自身でなんとか立ち直ってもらわないと。ホント娘もだいぶ気を使うのよ。たまに電話しても出ないことがあったね。そういうときは後で「どうせ出ても愚痴しかでないから。迷惑になるから。自分でも言いたくないと思うけどどうしても言ってしまうし、でもそれだと後で後悔するし」などと言うから「言葉に出して言うのがいいんだよ。どんなことでも言ってよいよ。わたしなら大丈夫だから。聞く余裕はあるからね~」と言うと安心したようにあーでね。こーでね。と堰を切ったように喋り出したね。大丈夫か、この親たち。この歳で熟年離婚とかないよね、、、と不安になったけど父の方へ電話をすれば至って通常のお気楽の様子だから余計に訳がわからなかったよね。こうして。青空を眺めながら。息子の帰りを待っていると。まあ、夫婦のことは夫婦にしかわからない。母が病気になった時。父の献身的な介護は誰にも真似できないほどだったし。ママも満更じゃなかったね。ママが眠ってしまった時のパパはもう、、、見ていて胸が締め付けられたよ。ママはブログも長いことしてたんだよね。宝物だって言ってたね。日本中に友達がいるってすごいことだよ。その人達のことも心配していたけど。大丈夫。わたしがちゃんとお仲間には報告しておく。安心して。わたしは今、幸せだよ。わたしのわがままで離婚の危機はあったけど。あの人は群を抜いて優しいから。息子も良い子に育ってる。もっともっと長生きしてもらいたかったな。もっともっとわたし達夫婦を、わたし達家族をみていて欲しかった。今、思い出すのは病気がわかった後のあの時のママの笑顔だよ。静かな柔らかな笑顔だったね。うん。きっと幸せだったんだね。そう思うよ。 ********************あはーコメントしずらいと思うけどこれは妄想小説なんで。アタシ作家なんで。いったん新しく生まれ変わらないとならないんで。この妄想でいったんネガティブは終わりにしようと思う。(あ、引っ越し前の気持ちは、ね🥴)