乗った。とうとう30年ぶりの海外旅行だ。

 

取ってもらった席は1番後ろの方の2人掛け席。

1番後ろだと椅子を倒せない可能性があるので後ろから2番目にした。

 

これは大正解。機内は3・4・3の列で前と後ろの数列だけ2人席がある。ちょっとだけ高い。でも後ろだから音がうるさいらしく前から埋まっていく。

もちろんエコノミー。

 

この日のために準備はたくさんした。

 

 

 

首を楽にするネックピロー。

3秒息を吹き込むとネックピローは膨らみ、3秒で畳める。楽天お買い物マラソンで買った。

これがあるとないとでは首の楽さが全然違う。

(といろいろなネット情報)

 

足を乗せるオットマン。数回『畳む』だけで空気が入る優れもの。もちろんしまうのも一瞬。これも楽天。沖縄に行った時、帰宅後に数日足が浮腫んで大変だった。つらかった。これがあると足を上げておけるから浮腫まないらしい。

 

オットマンは形も金額も何種類もあったけれど口コミを読み込んで選んだ。大正解。2個セットで買うと安い。

 

もちろん着圧ソックスも履く。

 

耳栓も数種類。わたしのはデジタル耳栓といって飛行機の轟音は遮るが室内の音や案内の声は聞こえる。夫には気圧の変化に対応する耳栓。

本当はノイズキャンセリング付きのイヤホンが欲しかったが安くても3万円、、、ちょっといいのだと7万円。無理。。

 

だがこれはちょうど娘が持っていたので送ってもらった。これらの数種類の耳栓は本当に役に立った。あの騒音を聞きながらの14時間超えはきっとつらかったに違いない。耳に爆弾を抱えているわたしにとっての必需品だった。

 

わたしと夫の格安スマホ(月々1,500円足らず)は海外対応じゃないからこれもまた海外で使えるWifiを娘が手配して前日までに送ってくれた。

 

これの設定も年寄りにはやっとやっとであったがなんとかできた。

 

飛行機の中で履く使い捨てスリッパと寒さ対策の服もちゃんと持った。靴を履いたままだったら降りた時に浮腫んで入らなくなっている可能性もある。

 

飛行機の中はありえないくらいに寒かった。フードまで被って首にも巻き物をして、いったい何枚着てるんだ?

変な格好に変な髪型は許してほしい。

 

 

こんな格好でもまだ足りないくらい。

薄い毛布は機内で配られるが、でも乗っていた人はそれを首にぐるぐる巻きにしてる人もいればフリース着てる人もいるけど、半袖短パンの人もいて、、不思議な光景だった。

人の体温の適性温度はみんな違うのね。

 

後ろの席の良いところは誰に気兼ねなく立ってそばにあるトイレやギャレーに自由に行けて運動もできたこと。

 

おやつや飲み物も自由にそこから持って行っていいのでそれも楽しめる。

 

行きのカウンターで言えなかった

「トイレにひとりで入れない」件もそこにいたCAさんに伝えた。日本人の人に伝えたらすぐに他のCAさんにフランス語で通訳してくれてわたしもスマホの画面を見せ、それからは何かにつけ大丈夫?と声をかけていただく。

 

薬のおかげは大きいがみんな優しくてそれだけで安心する。

 

ロシアの上を通れないから飛行時間は14時間半ぐらい。

 

少し遅れて出発。1時間後に食事タイム。

 

 

 

 

 

どちらも美味しかった。

 

少し寝る。

夫とトイレに行きドアに指を挟んでいてもらう。

少し運動する。

 

少し寝る。

映画を観る。日本語バージョンが少ない。

トイレで夫に指をはさんでドアを開けていてもらう。

少し運動する。

 

だいぶ順調である。

途中一回睡眠導入剤を飲む。

後ろの席の若い外国人の女性が乗った時から降りる時までずっと咳をしているのが怖い。

その隣に座っていた中年男性とは見知らぬどうしで最初男性は嬉しそうにいろいろと会話をしていたが、あまりにも女性の咳がひどく憚らないため、途中からはずっと席を立ってトイレの前に佇んでいたほど。

いつトイレに行ってもそこに立っていた。気の毒。

 

 

そうこうしているうちにあと5時間になった。

ここまで来たらもう着いたようなものだ。

、、、って日本で新幹線に5時間乗ったらかなりのものだけれど。

 

あとはゲームをして化粧をして外していたブ・ラジャーをして軽食を食べれば着く。

 

足のむくみは今のところ感じない。

 

この便は最初に今日で退職されるCAさんの紹介があり機内は暖かい雰囲気に包まれていた。

 

最後に出た軽食。

 

 

 

途中でギャレーから小さなサンドイッチももらっていたのでジュースと水とフィナンシェは持ち帰り。

エールフランスは紙袋もいちいち可愛い。

 

到着しても駐機場で30分ほど待ったので全部で15時間以上機内にいた。

 

コロナで寝っぱなしの日々を過ごしたのは結構予行練習になっていたかも知れない。

 

後ろの席のごほんごほんの女性があまりにもあまりにもなのでのど飴をあげる。

 

スミマセン。デモアンシンシテクダサイ。コロナノケンサヲシタラインセイデシタ。

 

それでも咳はつらいでしょう?これは蜂蜜入りだからよかったらどうぞ。

というと嬉しそうにしていた。

 

アリガトウゴサイマス。

 

飛行機を出る時に何度もお辞儀とバイバイをして行った。

 

コロナの陰性はアテにならないが、夫と隣の男性にうつりませんように。