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前回の行方不明になっていたリンダ君。

本人からのコメントがあった。

まだ時間は大丈夫だと思い、どうやら外でタバコを吸っていたらしい。






「さぁ~て、いよいよ最優秀賞の発表です」

半分諦めた僕。


リンダ君は一位を確信していたらしい。
部長は何を思っていたのだろうか…



「最優秀賞は、                         二人のサンバを歌った

NOAH!!」






おう!!

やっちまったなあ!!


だいたい、この年まで、自分が学校の合唱コンクール以外で音楽のコンテストやコンクール等出たことがない。



あぁ~

こういう嬉しさってのを感じる事が出来るんだぁ


ペタしてね
昨日、横浜市中区にある、横浜市立吉田中学校が、65年の伝統を跡に閉校をした。

その学校に平成5年から平成15年までの11年間、縁があり勤めていた。

生徒と一緒に笑い、遊び、学び、歌った11年間。

そんな中で、「明日へ」という歌を作った。
きっかけは、自分の尊敬する校長がその年度末に定年退職を迎える。

自分は三年の学年主任をしていて、一緒に吉田中学校を卒業していく(我々の業界では定年退職を卒業と呼ぶ)校長と生徒に、共通の思い出を作りたかったからだ。

私の我が儘で、校長に、私の作るオリジナルを文化祭で歌ってもらうことにした。
文化祭当日、校長には秘密で、三年生にコーラスの練習をさせておいた。
サビに入った瞬間、フロアーにいた三年生のコーラスが校長の歌とコラボレーション。

大成功だった。

その歌を、新生徒会のメンバーが歌い継いでいきたいと申し出て、生徒手帳に載せ、愛唱歌として歌われるようになった。


歌詞には、吉田中の三大行事を盛り込んでいる。


吉田中学校を愛してくださった関係者の皆様、今まで、明日へを歌い続けてくれた卒業生、在校生の皆さん、ありがとうございます。



【明日へ】

空に手をかざせば 歩んで来た道に 君の名前笑顔が浮かぶ       花咲きめぐり合いて 夢語り温もりを夏の日差しで育んだ


どこまでも 広がる大地の上を
走り出す 影を見つめてた


淡い光に包まれて 輝く瞳星のよう 虹の舞台で煌めいていた               

いつまでも 心の中で 微笑んで


歌おう(白い雲に)君のために(大空に)          未来へと(夢は広がる)翼広げ
大きな望み(望み)胸にして


歌おう(星に祈りを)君のために(果てしなく)         託した思いは(心は)また会う日のため(輝いて)さあ今 ここから 明日へとペタしてね
行方不明のリンダ君


多分、トイレだったのではないかと。



さて、僕らはコーラスドランカーとしてではなく、NOAHとして登場した。



このコンテストは、あくまでもアコースティックサウンドが条件なので、僕らの楽器編成もギター三本にした。



そのうち一本は12弦ギターだ。



エレアコベースを持ち込んでいたグループもあったが、ラインで音を拾うわけでも、アンプから出すわけでもないから、「パコパコ」とした悲しい音を出していた。



僕らにとっては、それは想定内の事だったので、編成としては正解だった。





気持ち良く歌い終わった。


その後、何組かの発表を見た。


幾つか、「審査員の好みによっては上位に入りそうだな」と感じるものがあった。




全出演者の発表が終わり、審査の為しばしの休憩時間。



やがて、全員がステージへ上がり、発表となった。



上位3組が呼ばれる。




不思議な事に、あの瞬間というのは、どの出演者も自分が呼ばれる事を信じて疑いがない。


まあ、三番目位に入っていれば、わざわざ都内から青梅まで来たメンツも立つかな…とか、どこかで入らなきゃ悔しいなというオリジナル作品へのこだわりがあった。




「まずは第三位…」




「エントリーナンバー △△を歌った ~~~さん!!」






“あれ…呼ばれないなあ…”人事なので、スナックでどうでもいいオヤジが、カラオケで歌った後の周囲の客の心のこもっていない拍手をしている僕。

 



「それでは、優秀賞の発表です。」





“次あたりかな…まさかな…そこそこイケてたけど最優秀は無いだろうからな…このあたりで…”






「エントリーナンバー △△を歌った ~~さん」





“あちゃー~ だめかよ… ”





この時、リンダ君は確信したらしい。