私の叔父は、いつもパリッとしている
誇張かもしれないけれど
起きたらすぐに着替え
隙がない格好ですごす
ヒゲの手入れだって細やかだ
はっきりいって
渋いし男前だ
奥様にも優しい
そんな叔父が私にくれた一つのプレゼント
大体時代、東京のオ―チャードで演奏会をしたとき
ちょうど帰国していた叔父夫婦が駆けつけてくれた
とても上品なバックを手土産に
さらりと一言
「流行りものでない、シンプルで上質なものを長く使いなさい」
そんな気質を受け継いでか
着るもの使うもの全てがシンプルかつ流行りではない
地味だ
地味でもいい
化粧っけがなくてもいい
素材で勝負!
叔父が客席から手を大きく振って
名前を呼んでくれたのを
ふと思い出した
私を呼び捨てにするのは
一人の心友と叔父だけだ