購入したDVDには、淀川先生の紹介がついていました。これが、実に適切な量と内容のものでありましたので、気持ちよく本編を視聴することができました。
サルバトーレ・ダリの創作意識のなかには、つねに死への傾斜と、信仰への傾斜とがあったものと思われます。自在に敵に立ち向かう場合でも、死と信仰とを引きずっていくのです。
このことは、必ずしも、シュール・レアリスムとは関係がないかも知れません。画家としての創作者としての内省に伴う、確認の結果でてきたものでしょう。
ここから、普遍の意識に移行するのには、この個性の部分を消せばよいのです。消しにくい、しかし、消してみると、あっというまに普遍へと飛びます。ダリは、奥さんのガラを通して、自身の個性の部分を表現していました。そして、その地点にとどまろうとして、普遍への跳躍を自ら拒否しました。
ふっと、ゴヤのことを思い出しました。ゴヤは幻想を尊重しました。ただし、幻想から離れた、ごく普通のデッサンも十分に可能な画家でした。このことが大事であると思います。