「ところでね。」とうさぎくん。「どうもちきゅうじゃね、ぼくらがおもちをついているのが、カニさんにみえたり、おんなのひとのすがたにみえたりするひともいるんだって。」「そりゃあまた。」としんじんうさぎくん。「いけないね。ちゃんとしたぼうえんきょうつかわなきゃね。」「そうですね。」「うさぎとカニじゃ、ぜんぜんちがうよ。」「どうなっているんですかね。」「おもちのたべかたがたりないんだよ。きっと。」「それはそうかもしれませんね。」「だめだよ。おもちたべなきゃあ。げんきもでないしね。」「いかにもそうですね。」「なんのためにわざわざ月まできておもちついてんのかわかんないじゃない。」「ほんとだ。」もちはもちや。おなかまどうしでふんがいしています。カメくんがていあんします。「これから、ちきゅうにでかけたときには、おもちをくばろうよ。」「それはいいかんがえだ。」とうさぎくん。「でもやたらにというわけにもいかないから、どうだろう。あたらしくおうちができたところにくばっては。」「そうしよう。」とうさぎくん。こんなやりとりがあってからというもの、あたらしいおうちのむねあげのときにはどこからともなく空からおもちがふってくるようになったのです。(ときどきおかねもはいっています。)(つづく)