11月18日発売の平沢進さんの新譜「ホログラムを登る男」を聴きました。

同じアルバムを聴いても、深い洞察力を持った、的確な感想を記している人達はたくさんいて尊敬しますが、
私の感想は単なる凡人の、メモ書き程度な簡単なものです笑い泣き

01.アディオス
イントロからして好きな曲。一曲目にふさわしい、とても印象深いメロディラインの曲。
しかし最初から「アディオス」(さようなら)なんて、平沢さんの音楽活動の終了を想起してしまい、何だか
ショックなタイトルに思えた上に、歌詞から感じた終末感というか、悲観的なイメージが、実際に曲を聴いて
みると思ったより明るく朗らかな曲調だったので安心した。
「罵詈 喝采 罵詈 喝采」という部分をどう歌うのだろうと思ったら、言葉は辛辣なのに、意外に爽やかな
感じでとても印象深い。サビのメロディは明るいのに泣きたくなるほど切ない。
このアルバムで1、2番目に好きな曲。

02.アヴァター・アローン
悲壮感のあるイントロで始まる、少し淋しい感じの曲。でもやっぱり恰好良い曲だなあと思う。
鍵盤とギターの音色がけっこう耳に残る。アローンという「孤独・一人ぼっち」を表す言葉と、それでもなお
「ただ生き延びよ」という繰り返しのフレーズに、強いメッセージを感じる。

03.異種を誇る「時」
「永遠」や「悠久」の時をイメージする、流れる水のような、ゆったりした、穏やかな曲。
歌声がとてもきれいに聴こえる。特に、高音がすごく綺麗にどこまでも遠くのびてゆくような、聴いていて心が
落ち着く曲だと思う。

04.MURAMASA
村正といえば名高い妖刀。どんな歌なのだろうかとタイトルからは想像もつかなかったが、平沢さんが歌うと
こんな堂々とした、勇壮な歌になるのかと納得した。
何か大きなモノ(機械?)がゆっくりと前進していくようなイメージの、遠大というか雄大なスケールの曲調で、
この曲もとても好きな曲のひとつ。

05.Wi-SiWi
なんだか退廃的な、けだるい曲調がアヤしくて心地よい、異色作だと思う。
タイトルからしてググっても意味すら分からなかったが(SiWiは「幸い」なんだろうな、くらいしかタラー)、歌詞も
何だか不穏な迫力がある。「腐れムーン」とか「ヤバいトーンの風」とか、普通、思いつかないコトバだなあと
思う。この曲も文句なく大好き過ぎて、何度も聴いてしまう。

06.回路OFF 回路ON
ちょっと悲観的で皮肉を感じる歌詞が印象的。「ヒューストンの快挙はクロマキーでOK」とか、「レスキューの
ロープをバイトが引く」とか、その他、全体的に人類の未来に対して皮肉的な歌詞が目立つ。
メロディは歌詞のイメージとは違って、明朗で軽快な、ちょっとせわしないくらいの、アップテンポな曲。

07.クオリア塔(LG-G version)
なぜか「オペラ座の怪人」(?)の出だしから始まる、ゆったりした、流麗な印象の曲。
流れるような言葉メロディラインが美しいと思う。それにしても平沢さんの歌声は綺麗だな、と今更ながらに思う。
タイトルにある、「クオリア(心的生活のうち、内観によって知られうる現象的側面のこと。感覚質。)」の塔とは
どういうものをイメージすればよいのかと悩むのは自分が凡人だからだろうか。

08.火事場のサリー
タイトルから想像してなんとなく賑やかな曲かと思えば、聴いてみると全くと予想と違う、ささやくような低音の
歌い出しで始まる、おだやかな優しい印象のポップな曲だと思った。
「ランランララランラン」は明るく歌うイメージがあったが、こんな風にさりげなく歌うのかと本当に予想外だった。

09.ホログラムを登る男
冒頭の「ピピピ…」という電子音が耳につく。イントロは自分にとっては意外にもオーケストラ風のちょっと
大げさなほどの悲壮感がある音楽で、メロディはAメロもサビも全体に悲哀を感じる、とても好きなタイプの曲。
全体的にオーケストラ調の音色が非常に印象に残る、荘厳でスケールの大きい曲。
歌詞に「罪」「処刑」「牢」「流刑」などという不穏な言葉が多用されているのが気になる。

10.鉄切り歌(鉄山を登る男)
タイトルが自分的には「わけわからん?」で、どんな歌なのか一番気になっていた曲。
聴いてみると、三拍子のちょっと哀愁を帯びた、軽快で爽快なワルツ。
「そら ワッセーラ エーイ」という部分と、「鉄はだんだん切れ」というサビの繰り返しがとても印象に残って、
思わず口ずさみたくなるような曲。
本当に心に響く名曲だと思う。このアルバムで一番好きな曲かも知れない。

全体的に明るい印象で、聴きやすく、歌詞はまあ、例によって凡人の自分などには理解でき得ないコトバの
使い方がなされているが、それでもやはり聴きやすく感じるアルバムだと思った。

感想はきっと人それぞれで、明るく感じる人もいればそうでない人もきっと多いと思う。

自分には、壮大な曲や明朗で印象深い曲が入り混じった、バランスの良いアルバムだと感じられた。

今回のインタラクティブ・ライブはどんな感じになるんだろうか。
キーワードは「幸い」とか「ヒト・人類」、「時」、「断崖・岩」などだろうか?などと考えてはみたが、よくわからない。

ともかくもライブまでもうすぐなので、このアルバムをくりかえし聴きながら期待して待ちたいと思う爆  笑


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「ホログラムを登る男」
平沢進
CHTE-0077 3240円(税込)
2015年11月18日発売

01.アディオス
02.アヴァター・アローン
03.異種を誇る「時」
04.MURAMASA
05.Wi-SiWi
06.回路OFF回路ON
07.クオリア塔(LG-G version)
08.火事場のサリー
09.ホログラムを登る男
10.鉄切り歌(鉄山を登る男)
-----------------ボーナストラック
11.クオリア塔(HG-G version)