アンネ・フランクとその一家、そして仕事仲間たち・・・8人のユダヤ人を、オランダ・アムステルダムの
事務所の「裏の家」で匿った、ミープ・ヒースさんが2010年1月11日、100歳の命を閉じました。
隠れ家の支援者は(全5人)、ミープを最後に全員が亡くなりました。
1945年8月4日、裏の家と呼ばれる隠れ家に、密告によりゲシュタポが住人8人を逮捕、
隠れ家の床にはアンネが書いた日記が落ちていましたが、ミープはゲシュタポの目を盗み、
『アンネの日記』を事務所の自分の机に保管しました。
・・・
そしてアンネの父オットー・フランクがアウシュビッツから生還し、ミープは日記をオットーに
手渡しました。
ミープは日本へ来日したとき、こう語りました―
― 私たちは英雄ではありません。 私たちは人間として、当然のことをしたまでです ―
ミープがいたから、ナチ占領下の異常な環境の中でも、アンネは耐えることができたのかも知れません。
そうです、きっとそうだとわたしは思います。
ミープをはじめとする、隠れ家の支援者たち・・・
その勇気ある行為は、永遠に「英雄」として称えられることに違いありません。
また、ホームページの方にも、ミープの生涯等を綴ったページを公開予定です。
(写真:朝日新聞社)
http://www.miepgies.nl/en/ (朝日新聞社の記事)
http://www.asahi.com/international/update/0113/TKY201001120490.html (ミープ・ヒース公式サイト)