新しいシリーズを探しており、Amazonで見つけました。
Barbara Nicklessという作者のBlood on the Tracks
主人公のSydney Rose Parnellは
Railroad police Special Agentという役職
退役軍人で、イラクに派遣されておりPTSDに苦しんでいる女性です
Railroad Police?
鉄道警察っていったら、日本でも時々2時間ドラマでやるような?
いまいち想像がつかなかったのですが、
Hoboを取り締まったりするのが大きな仕事の一つのようでした
Hoboって私、アメリカにいた頃に習ったのですけど
貨物列車にこっそり乗り込みアメリカ全土を渡り歩く労働者のことで
フォークソングなどのサブカルチャーにも影響した人たちだそうです
当時アメリカ人の年配の方から「500 Miles」という歌を教わり、
今でも歌ってしまうくら好きな曲になりましたが
Hoboと聞くと、真っ先にこの曲が頭に思い浮かびます
この本を読むと、今はもういないと思っていたHoboが出てきて
あれ?まだ存在しているのかなと不思議に思いました
ネットで調べたらまだ存在するらしい、ということを知り
不思議な感じがしました
さて
そんなHoboの世話をする心優しい女性が
自分の家のベッドルームで惨殺される事件が起こります
デンバー警察のCohenはHoboが関係しているのではないかと
Sydney Roseへ捜査協力を依頼します
Sydney Roseは相棒の警察犬Clydeとともに捜査に乗り出します
最初に被疑者として浮かび上がったのは
こちらも軍人としてイラクへ赴き、
爆発で体中にやけどを負い、人々に「Burned Man」と呼ばれている男
彼は被害者のフィアンセであり、第一発見者だった
彼もPTSDを煩っており、記憶が朦朧としていて自らの疑いを晴らすことができない
そんな彼がSydney Roseと会ったとき
お互いがイラクで葬り去られたある事件の関係者だと知る
殺人事件の背景がつかめないまま
Sydney RoseはHoboとネオナチ、そしてイラクでの関係者などへ
捜査を進めていく。。
とまあこういう話です。
主人公のSydney Roseは"Survivor's Guilt"と呼ばれる罪の意識に苦しめられています。
これは一緒に戦った仲間が死に、自分だけが生き残ったことに対する罪悪感のことで、生還した軍人たちが持つ罪の意識だそうです。
さらに彼女は戦場で恋人を失い、軍用犬であり恋人の相棒であったClydeを連れて帰国しますが、そのClydeとともに生きながらも、彼に対しても罪悪感を感じています。
罪の意識からなのか死んだ人たちの幽霊を見てしまう彼女は自分の心が壊れていると思いながら毎日を過ごしています。
最近は軍人のPTSDにかかわる映画などもよく公開されますが、
この心の傷って深いのだなとしみじみ感じます。
生きて帰ってきたとしても、もう元の自分には戻ることができないという軍人の悲しさ、戦争の意味の無さを心から感じてしまいました。
そんなわけで
物語の一部始終が灰色で覆われている(季節設定が冬というのもありますが)話で
心にずっしり来てしまいました
物語自体も後味かあまりよくなくて、終わり方がとても現実的な感じがしました
一応シリーズ化するようで来年に2作目が出るそうなので、出たらとりあえず読もうと思います。
