今日も那須塩原市から発信中☆
サンプラスチックの妖精ぷららさんブログ
サンプラスチックはシュリンクフィルムや高機能フィルムを製造、
製袋加工をしている会社です。
シュリンクフィルムの説明をする時、
「熱をあてると縮む、プラスチックのフィルムだよ」
「商品を買うときに、薄い透明のフィルムがかかってるでしょ?あれだよ!」
と伝えても、『(○゚ェ゚)ハテ????』 という顔されることもしばしば。
身近にあるものとはいえ、普段意識されているかと言えば、
それはまた別の話で、なかなかすぐにピンと来てもらえないシュリンクフィルムの性
そんな中でも、
「ペットボトルに巻き付いているフィルム。分別の時にペリッて剥がすフィルム」
と伝えると 『(○˙▿˙○)あぁ!』 とすぐに理解してもらえます。
そうなのです。
シュリンクフィルム/シュリンクラベルとペットボトル飲料は切っても切れない運命で、
過去、ペットボトル飲料が市場で大きくなっていくにつれて、
シュリンクラベルも市場拡大した事実があります。
そんな中、昨今、
シュリンクラベルを取り除いた「ラベルレス ペットボトル飲料」が出てきているのをご存じでしたか?
「分別する際にフィルムを剥がすのが手間・・」
「環境面からみてもエコじゃないよね・・・」 などなど、
消費者からは好意的な声があまり聞こえてこなかったシュリンクラベル
そんな中、シュリンクラベル無しのペットボトル飲料の販売がスタートしています。
▽サントリー
▽アサヒ飲料
開封されていないペットボトル飲料にラベルがついていないのって不思議
では、そもそも、どうしてペットボトル飲料はシュリンクラベルがかかっていたんでしょう
それには2つの大きな理由がありました
理由①
「食品表示法」で食品の安全性を伝える必要があるから
日本では食品を販売する際、消費者へ正しい情報を伝える必要があります。
ペットボトル飲料は加工食品に分類されますが、
加工食品は食品のパッケージに以下の情報の記載が求められます。
--------------------
・名称
・保存方法
・消費期限又は賞味期限
・原材料名
・添加物
・内容量又は固形量及び内容総量
・栄養成分の量及び熱量
・食品関連事業者の氏名又は名称及び住所
・製造所又は加工所の所在地及び製造者又は加工者の氏名又は名称等
--------------------
これらの情報を確認することで消費者は安心して、
食べたり飲んだりすることができるのです
それならば、
直接ペットボトルに印刷しても問題ないんじゃない
いえいえ、それはできないのです。
理由②
ペットボトルはリサイクルされる運命で、リサイクルするには無着色でないといけないから!
1997年より、ペットボトルも容器包装リサイクル法の対象として適用されました。
それを受けて、消費者が分別排出、市町村が分別収集、事業者が再商品化(リサイクル)という
役割分担を行い、今ではリサイクル率85.8%になっています。
とても高いリサイクル率で優秀なんですね
リサイクルをする際には無着色であることが暗黙のルールとなっており、
ペットボトルへの直接の印刷はダメなのです。
通常のPETボトルの再商品化設備には印刷インキを除去する工程がないので、
印刷インキがリサイクル製品に残ることが懸念されるため、PETボトル本体への直接印刷を禁止しています。
当推進協議会は、PETボトルのリサイクルを推進するためにPETボトル自主設計ガイドラインを定め、「ボトル本体への直接印刷は行わない(賞味期限・製造固有番号・ロット印字等の微細な表示は除く)」など、
基準を設けています。
印刷はラベルに付し、ボトル本体の識別表示マークも印刷ではなく刻印で対応しています。
安心安全を確認できて、かつ、環境面を配慮するならば、、
紙のラベルはダメなの
それはちょっと難しい相談です。
販売されている飲料水の多くは、店舗で冷やされているまたは温められた状態です。
例えば、夏の暑い日、外気温にさらされたペットボトルは結露し、
水分を含んだ紙ラベルがボロボロになることが想像ができます
(そうなるとシュリンクラベルよりもポイ捨てされる数が多くなる予感)
では、なぜ、ラベルレスペットボトル飲料が発売できるようになったのでしょうか?
それは、コロナ禍でのペットボトル需要が、家の外から家の中へシフト、
通信販売でケース購入が増加しているからです。
自宅利用でケース購入の場合、それを飲む人が限られており、
ケース外装にしっかりと商品情報が記載されていれば、
ペットボトル1本1本に表示が無くても問題ありません。
↑招き猫ちゃんイラストで「ラベルレス」。
では、コンビニやスーパー等、店舗で1本1本販売する場合、購入される場合・・・・
こちら まだまだ課題が多いのが現状です。
ただ、ラベルではなくても、
タックシールという形で食品表示法を守ることができます
ペットボトル全体を包むフィルムより、
タックシールの方がフィルム使用量が少なくなりエコに繋がります
余談ですが、
先日とあるテレビで伊藤園『お~い お茶』のペットボトル入りと缶入では、
中のお茶の色が違うと話題になっていました
缶入りは開封後すぐに飲みきってしまうため、
見た目よりもお茶本来の味をそのまま残しており、
ペットボトルは中が見えてしまうのでお茶成分の浮遊物を取り除いたり、
沈殿物がなるべく出ないようにしているとのこと。
そういえば、サントリー『伊右衛門』もフィルムを外して、
淹れたての緑茶の色「鮮やかな緑色の水色(すいしょく)」を
CMで大きくアピールしています。
ラベルが無くても違和感が無いように、
製品そのものの色がきれいに出てくるよう、工夫するメーカーが増えるかもしれません。
色々調べる中で、
ペットボトルにレーザーで傷を付けることで文字やバーコード、イラストなどが描ける技術を
RICOHさんが発表している記事も見つけました。
印刷ではないのでリサイクルには問題なさそうです。
課題は残っているようですが、
この技術が安定すれば、ラベルフリーのペットボトル飲料が当り前になるかもしれません。
ペットボトル飲料で使われているシュリンクラベルの多くは
ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートの素材になり、
サンプラスチックが製造しているシュリンクフィルムの素材、
PVC(塩化ビニル)とは特徴が異なります。
ただ、シュリンクフィルム/シュリンクラベル業界全体からみると、
ラベルレス化は市場が小さくなる恐れのある大ニュースです。
これからもアンテナを立てて、情報を集めるぞ
サンプラスチックでは、
オリジナルのペットボトルラベルが作成できる『ちぢ○くん』を製造・販売しています。
フィルムに油性ペンでお絵かきをして、
熱湯につける、または、ドライヤーで熱風をあててあげると、
ペットボトルの形に合わせてシュリンクされます
お家時間の工作でも良し、
プレゼントするためにオリジナルペットボトルを作るもよし、
プラスチックの原理やフィルムの特徴を学ぶもよし、、
アスクルさんで好評販売中です
その他のシュリンクフィルム、シュリンクラベルについても
お気軽にお問合せください
ツイッターとインスタグラムもやってるよ!
https://twitter.com/sunpla_plala
*・。+。*・。+。*・。+。*・。+。*・。+。*
サンプラスチック㈱
電話:0287-36-3200
住所:栃木県那須塩原市北赤田1589-22
営業時間:8時30分~17時30分
定休日:土日祝
*・。+。*・。+。*・。+。*・。+。*・。+。*