母になるために苦しい不妊治療を受け続ける翠子。望んでも産めない女性が生きにくい社会の中で、人権を踏みにじられるよう検査と治療を繰り返すうちに・・・ 「卵を忘れたカナリア」
不妊に苦しみ、代理出産で得たわが子。だけど4歳になる娘はまだ話すことができない。代理で産んだ母親が何度も面会を求めるので、仕方なく会う事にしたが・・・「玉手箱」
主人公は結婚し、アメリカに暮らすことになる。夫の義母妹(だったか義父姉だったかも)夫妻と交流をもつが・・・「おとぎ話」
☆
装丁が美しいので手に取りました。装丁に負けず、「玉手箱」は本当に綺麗な話でした。
代理母も、法律上の母も、どちらも「娘」を愛しているのがひしひしと伝わってきて、本当に切ないです。特に、主人公が娘の小さかったときを思い出すシーンはジーンときます。
「卵を忘れたカナリア」は不妊治療の現実(に近い創作ですが)を知って驚きました。
子どもを持ちたいと願うことは「あたりまえ」でもないだろうし、「わがまま」でもないと思います。「産みたい人」「産みたくない人」両者の希望が少しでも叶えばいいのにと祈らずにはいられません。
