小学校の図書館ボランティアで、ご一緒させていただいた方にすすめられました。
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交通事故の後遺症で記憶が80分しか持続できない元大学教授と、彼の元に派遣された家政婦、大人から愛されるチャンスの少なかった家政婦の息子、三人の暖かで優しい不思議な交流が描かれています。
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「ことば・表現」の美しさに驚きます。私たちが日常で使っている言葉は、なんと薄っぺらい! 私なら、たった一言で表してしまう事柄を、作者は驚くほど美しい言葉たちを繋げ表現しています。
数学を「レースの編み物のよう」と文中で例えていますが、作者のつむぐ言葉の数々も繊細で美しく、まるで蜘蛛の糸を編んだようです。
毎日の言葉を、使い捨てのようにぞんざいに扱ってる人は、全てのものが「その程度」にしか認識できていないのでしょうか。もしかしたら、多くのものが見えないのかもしれませんね。
