怪談専門誌『幽』に掲載されていた怪談短編に、書き下ろし作品を加えた短編集。


・山賊に襲われ逃げた娘が生んだ子は、誰が教えたでもないのにお経を唱える

・井戸を下りた先には不思議な空間があって

・大好きなちえ姉ちゃんの勤める工場からでる不思議な廃液に浸かった生き物は全て

・仏像を彫りたいと願う少女が、仏師の弟子に教えを請うが

・村人は誰も信じないが、森の奥には鬼が住んでいる

・ある日、傷ついた大きな黒い鳥を助けるが、その鳥はやがて

・おかあさんがかつて聞いたのは死者のための音楽だっただろうか


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 怪談専門誌に掲載されていたようです。(怪談専門誌ってあるんですね)

 いわゆるお化けが出て~という、私の思う怪談とは全然違うものでした。


 確かにどの話も不思議な話ではあるのですが、怖い話ではなく、とても切なくて、優しくて、じわぁ~と心に染み込んでくるような作品でした。平易な短い文章なのに奥行きのある作品に仕上がるのは、やっぱり才能なのかなぁ。


山白朝子短篇集 死者のための音楽 (幽ブックス)/山白 朝子