都会の片隅でルームシェアをしている男女4人の若者たち。4人は「本当の自分」を演じることで、微妙な距離を保ちながら共同生活を送っている。「まるでチャットみたい」一人の女の子がたとえる通り、現実とも非現実とも思えないような不思議で怠惰な共同生活。無気力だが、妙に透明感のある虚無が充満したマンション。
そこでは何も事件は起こらない。事件が起こっていても何も変わらない。すでに事件は起こっているのに。
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うーーーん、あらすじ書くの難しいです。
4人の共同生活が淡々と綴られていて、一応いろいろと事件は起こっているのですが、登場人物たちはみんな仮面をかぶったままパレードを続けています。あるがままに受け入れているように見えて、本当は全く受け入れていない・・・。今時の若者の他人との距離感ってこんなもんかな~と読み続けていると、恐ろしい結末がやってきます。「そんな訳ないやん。」と一笑できない怖さがあります。
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