パイロットで、スパイで、発明家で、有名なハリウッド女優と結婚し、5人の子どもがいたが、一人を麻疹で亡くしたロアルド・ダール。彼の人生は波乱に富んだものだたようです。
ロアルド・ダールの作品があまりに面白いので、どんな人だろうと思い、読んでみました。期待を裏切り、面白い本ではなかったし、少し難解でした。(児童書にしてはですが。)
中に出てくる、「魔女がいっぱい」を映画化した時の話が印象的でした。
この話の主人公『ぼく』はネズミの姿に魔法で変えられます。ネズミの『ぼく』はもう人間に戻れないのですが、「学校に行かなくていいなんて幸せ。それに、愛してくれる人がいれば、どんな姿でもいい。」といいます。私は、このシーンが大好きです。『ばく』は本当に幸せだと思うからです。
ところが、映画化されたとき、このシーンはカットされ、代わりに「白魔女」が出てきて、『ぼく』を人間に戻すことになったらしいのです。ロアルド・ダールは嘆き悲しんだとか。
確かに、普通の児童書にはあるまじき結末かもしれません。私だって、娘に聞いたときは驚きました。でも、ちゃんと読めば、奥が深いことがわかるはずです。5人の子供のうち一人は亡くなり、一人は事故で脳に障害を負い、妻も脳卒中で倒れたダールが言いたかったのは、「どんな君になっても、愛してるよ。」の一言ではなかったのでしょうか。
私も旦那や娘に言いたいです。「あなたが、どんなあなたであろうと大好きだよ」と。
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