宝塚大劇場では来年の4月22日の雪組公演初日から休演日が「水曜日」から「月曜日」に変更になります。個人的には月曜日が休めないので嬉しいニュースですが、千秋楽が日曜日になるのでチケットは今よりプラチナ化するでしょうね…。でも会員でもないので元々行けないし…。
それより近くのお店が水曜日定休から月曜日定休に変更を余儀なくされそう…。宝塚は歌劇の街だし、歌劇の開いてない日は閑散としてますしね。それと宝塚が大好きな福本豊さん。いつも観劇するのは月曜日…というのが長く知れ渡ってるのでこちらも変更を余儀なくされそう…って大きなお世話か(笑)


…ということで今日は宝塚に行ってきました。
コロナもようやく落ち着いてきて以前より休演の可能性も減ったので一安心…。
できればこのままなくなって黄泉の世界へ行っていただくのがありがたいんですけどね。
そうすればマスク生活から解放されるし、他人の飛沫を気にすることがない…。
何より大劇場の中でお弁当を食べられるのが一番…。
そういう生活はもう間もなくなのかな?間違いなくカウントダウンに入ってると思いますが…。

今日は1階席の27列目のやや下手寄りの席に座りました。
ここなら2階席よりも生徒さんたちの表情が見れるし帰りも早い(笑)
でもできれば中央通路より前の方で観たいんですけどね…。


 
それでは本日の観劇レポートです。
以下ネタバレします。気になる方はこれ以降の閲覧はご遠慮ください。



宝塚雪組公演 
グランド・ミュージカル
『蒼穹の昴』
~浅田次郎作「蒼穹の昴」(講談社文庫)より~
脚本・演出/原田 諒

~宝塚大劇場~
2022年10月11日(火)天気:晴れ時々曇り

<公演時間> 
1幕 11:00 ~ 12:20
~休憩35分~
2幕 12:55 ~ 14:05

■主な配役とキャスト ※敬称略
梁文秀(梁家屯の次男。科挙に首席で合格する)…彩風 咲奈        
李玲玲(春児の妹。両親を失い文秀に助けられる)…朝月 希和        
李春児(農民の子。妹を残し都に上る)…朝美 絢        
李鴻章(漢人将軍。内乱を平定する)…凪七 瑠海        
順桂(科挙の二等合格者)…和希 そら        
光緒帝(清朝第11代皇帝西太后の甥)…縣 千        
ミセス・チャン(謎の美女)…夢白 あや        
ほか


■イントロダクション
19世紀末、清朝末期の中国・紫禁城を舞台に繰り広げられる浅田次郎の大ベストセラー小説「蒼穹の昴」の初の舞台化に、宝塚歌劇が壮大なスケールで挑みます。
「汝は学問を磨き知を広め、帝を扶翼し奉る重き宿命を負うておる」──。梁家屯の地主の次男・梁文秀(リァン・ウェンシウ)は、韃靼の老占い師から受けた予言をふと頭に浮かべていた。果たして自分にそのような才覚があるものなのか……。程なくして熾烈な科挙の試験に首席で合格した文秀は、清国の政治の中枢へと否が応でもその身を置くこととなる。光緒帝に仕え、改革派の俊英として名を馳せる文秀と、かつて義兄弟の契りを交わした極貧の少年がいた。その名は李春児(リィ・チュンル)。彼もまた、老占い師から告げられた「その手にあまねく財宝を手にするだろう」という言葉に夢を託し、妹・玲玲(リンリン)を故郷に残し都へ上る。やがて宦官となった春児は、紫禁城に君臨する西太后の側近へと昇りつめてゆく。落日の清国。その分割を狙い、列強の西洋諸国が虎視眈々と迫る中、文秀たちは紫禁城に渦巻く権力への野望と憂国の熱き思いに翻弄されることになる。
人間の力をもってしても変えられぬ宿命などあってたまるものか──激動する時代の流れの中で懸命に、運命に抗い力強く生きる人間たちの勇気、そして希望。文秀の鮮烈なまでの生きざまを主軸にし、宝塚歌劇版としてドラマティックに、華やかに描き出す超大作歴史ミュージカルにどうぞご期待ください。

 
[感想]
「蒼穹の昴」は清朝末期の中国を舞台にした長編歴史小説で浅田次郎さんの作品です。
地主の次男・梁文秀は李春児&李玲玲の貧乏人の兄妹と義兄弟の契りを交わしていたが、
都に遊びに行ったある日、梁文秀と李春児の2人が方向性?の違いで大喧嘩。
李春児が妹を残して都へ。宦官になり、西太后の側近へと昇りつめる。
一方、文秀は科挙の試験に首席で合格し、光緒帝に仕え、改革派の俊英として名を馳せる。
幼い玲玲は文秀が下女として養うことに…。
古くは義兄弟が敵対する関係になり、さらには日本の助けを得ることも…。
…という壮大なる歴史ミュージカルというのが大まかな内容です。

トップ娘役の朝月希和さんがこの公演をもって退団。いわゆるサヨナラ公演。
…ですがいきなり汚らしい乞食の役。衣装もボロボロで顔も真っ黒…。
初めて宝塚を観た人は、この人がトップ娘役だとは絶対思わないでしょうね…。
しかも出番の少なさ…。これが最後なんて悲しすぎます…。
できれば西太后の役の方が良かったんじゃないですか?
専科の一樹千尋さんが演じられてましたが、娘役では多分一番存在感がある役でしたから…。
次のトップ娘役の夢白あやちゃんもミセス・チャンという謎の美女の役。
この役も出番が少なかったしセリフも少なかったなぁ…。
全体的にみて娘役の出番がめちゃくちゃ少ない…。娘役ファンには辛いお芝居です。
何より専科の人が6人と大挙して出演もどうかと思いますが…。
お芝居は笑いが一切ない。超シリアスな歴史物。
見応えありますが、途中で理解不能に陥る場面も少なくない…。
なんか最後も尻切れトンボみたいな終わり方だったし、結構モヤモヤが残りますね。

お芝居が一本物だったので最後のショーはショートバージョン。
最初に下手のセリから登場の和希そらさん。彼女は「歌唱指導」らしい…。
なんでもフィナーレの歌手が銀橋を歌って歌うことを「歌唱指導」というのだとか…。
宝塚ファンであれば知ってる宝塚用語らしいですが知らなかった(苦笑)
エトワールとかディーバとかは知ってたけどこういう言葉もあるんですね…。
たくさん観劇したつもりでも知らない言葉がたくさんあるんですね。勉強になります(笑)
その和希さんの歌が素晴らしく凄い存在感をみせてました。
歌であれだけの存在感を示せるなんてだいもん(望海風斗)に匹敵するかも…。
将来真ん中に立つ日が楽しみです…。
ラインダンスでは大注目の娘役の音彩唯さんがセンター。
中央付近で踊るのが娘役だなんてめっちゃいいじゃないですか…。
お芝居で冷遇された娘役ファンですが、ラインダンスはめっちゃ楽しめました(笑)
最後はトップコンビのデュエットダンス。
朝月さんをリフトする彩風さんの雰囲気が凄く素敵だったなぁ…。
劇中にはなかった2人のキスの場面もあり2人の世界観に浸された感じ…。
よく似合ってた2人。これで終わりだなんてもったいない…。
大千秋楽は涙、涙なんだろうな…。
花組から2度目の雪組異動。しかも真彩さんの後のトップ娘役就任。
色々気苦労もあったとは思いますが、立派に彩風さんの相手役を務められた朝月さん。
凛として美しく。とても素敵なトップ娘役さんでした。
これからどのような道に進まれるのかはわかりませんが今後の成功をお祈りいたします。


…というわけで評価ですが…。
公演の内容の満足度◎
おすすめ度(リピート含む)◎
スタッフの対応◎
劇場の進行◎
座席の快適度◎
…で10点満点中、8点です。
ショーは良かったけどお芝居は…という感じですね。

 


以上です。