
今日は尼崎のピッコロシアター大ホールにて文学座公演を観劇。
最寄駅はJRの塚口駅です。
文学座と言えば、日本屈指の劇団。
主な座員はCMで話題の角野卓造さんや平 淑恵さん等…。
今の代表は江守徹さんだそうです。

ピッコロシアター大ホールは中ホールでの観劇はありますが大ホールは初。
大ホールと言っても総席数は396席でそれほど大規模のホールではありません。
イメージ的にはバウホールに近いかな?すり鉢状で後方でも見やすいです。
ちなみに私の席はほぼセンターの6列目。かなりの好ポジションでオペラ不要。
オペラがいらないのはストレスフリーでいいですね。
それでは本日のレポートです。
以下ネタバレ含みます。気になる方はこれ以降の閲覧はご遠慮ください。
文学座公演
「何か いけないことを しましたでしょうか と、いう私たちのハナシ。」
~ピッコロシアター大ホール~
2016年6月23日(木)天気:雨のち曇り

<公演時間>
14:00-16:00
<休憩無し>
(場内の様子)
396席の大ホールは演劇・音楽・ダンス公演に最適!
プロ劇団による上質の演劇公演、ピッコロ寄席、著名な舞台人を招く文化セミナー、子供向けの狂言会や落語会、体験教室など多彩な自主事業が満載。
<主な出演者> ※敬称略
塩田朋子、金沢映子、名越志保、目黒未奈、渋谷はるか、吉野実紗、増岡裕子、髙柳絢子、前東美菜子
脚本/中島淳彦
演出/鵜山仁
<解説>
出演者は女優だけ。おやじシリーズの始まりから15年以上関わり続けるベテラン塩田朋子をはじめ、“個性の強い”女優ばかりが9人集まり、様々な人間模様を色彩豊かに演じます。戯曲を手掛けるのは中島淳彦。女優だけのカンパニー、劇団ハートランドでも座付作家を務める中島は“女性シリーズ”を生む重要な原動力。『ゆれる車の音』『くにこ』に続いて演出・鵜山仁とタッグを組み、市井を生きる普通の人たちが七転八倒しながらも人生を受け入れ強く生きていく姿を、笑いと涙に包んで描き出します。
<ストーリー>
南九州のあるさびれた港町。昔は食堂だったであろう古びた建物に女たちは身を寄せている。オンナたちは逃げていた。
「信じられるもの」に集まってきたオンナたちは、それを不思議に思ったマスコミと大衆に追い回され、逃げ惑う。追う者は、次第に憶測だけを大きく膨らませながら追いかけ回し、逃げる者は、ただひたすらに逃げ惑う。
「信じる」中心であったオッチャンは体を壊してここにはいない。聖書と歌と共同生活に救いを求め、「生まれて生きてここにいること」に悩み続ける中で、信じたい思いと信じる続けることへの不安が入り混じる。
ワタシたち、何かいけないことをしましたでしょうか?
それでも「生きていくしかない」。
踏ん張って立ち上がる、おもしろくも哀しい人間賛歌。
(感想)
この物語は「イエスの方舟事件」にヒントを得て、中島淳彦氏が書き下ろした作品。
家族やそれまでの生活を捨てて「おっちゃん先生」と言われる教団の教祖を慕い、女性たちが続々と教団に入会する。それを好奇の目で見る世間やマスコミたちが、その教団を「ハーレム教団」と凶弾。家族たちが警察に訴えて娘あるいは妻を取り戻そうとする。その争いから避けようと女性たちが九州のとある港町にやってきた…というのが今回の物語。
こう書くとオウム真理教を思い出しますが、オウムのようにサリンをばら撒いたり、教祖が家族を拉致したりという行為は無し。なので、そこがタイトルの「何か いけないことを しましたでしょうか…」ということに繋がるんですね。確かに今までの生活を捨てて趣味のあう女性だけで暮らす…というのは何の罪になることもないでしょう(笑)
公演の前半はちょっと話についていけなくて眠気が勝りましたが、中盤辺りで歌が出てきて徐々に面白くなって、後半はその歌が提起する箇所があり、とても興味深く見入りました。やっぱ、心に響くものは歌なんだなぁ…と改めて思った次第です。
歌は主にアカペラですが、「みかんの花咲く丘」「海」「ひょっこりひょうたん島」「青い目の人形」「浜辺の歌」「島のブルース」「かなりや」などがあります。少し、懐かしい気分に浸れました。ラストで女性たちが舞台上で派手なドレスを生着替えするシーンはちょっとドキッとしました(笑)何故かって? だって今まで着ていた服を脱いでスリップ1枚になるんですもん…。うぶな?私はドキドキしちゃって(笑)何はともあれ、舞台女優さんの勇ましい脱ぎっぷりにあっぱれです(笑)
…というわけで休憩無しの2時間公演堪能いたしました。
さすが老舗劇団、歌と演技は安定してますね。

次回の観劇は26日(日)。
宝塚バウホールにて
星組「Bow Singing Workshop」を観劇予定です。
以上です。
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