今日は十三にある劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxxに行ってきました。
よく十三は訪れましたが、ここに行くのは初めてでした。
スマホのナビを使って楽に目的地に到着。駅から徒歩5分ですからナビもほとんどいらないんですけどね(笑)


到着は開場10分ほど前の12時20分。
4Fに上がるとまだ受付前でスタッフさんだけいらっしゃいました。
なので、しばらくお待ちください…と言われ、椅子を用意してくださいました。
凄く丁寧なご対応で恐縮です。ありがとうございました。
整理番号1番を受け取りしばし待機…。
開場直前に2名ほど来られ順次受付開始…。
誰もいない場内で迷うことなく最前列センターw
パイプ椅子ですが背もたれ付きは嬉しいです。


ちなみに演劇ユニット Möwe(メーヴェ) とは?…。
関西の女性演劇ユニット。「メーヴェ」と読みます。関西大学で演劇をしているゆきち(のん)と、川内いろはにより結成。男性社会の演劇界で、女性らしい芝居作りを目指しています。
今回は客演ですが、男性キャストが1名だけ出演されてます。



それでは本日のレポートです。


演劇ユニット Möwe「遭難、」
~劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx ~
2015年1月18日(日)天気:晴れ時々曇り


<公演時間> ※開場12:30
13:00  ~ 14:52


(場内の様子)
最寄り駅は阪急電鉄京都線の十三駅で東口改札から歩いて約5分。
劇団そとばこまちの専用アトリエですが、他劇団への貸し出しもしてるそうです。
HPによると座席数は約82席と記載がありましたが、本日は約30席前後の座席数でした。


※以下敬称略
【キャストと登場人物】
 希木ゆきち…国語教師里見
 (生徒、教師ともども尊敬を集める。面倒見がよく憧れの対象)
 川内いろは…英語教師江國
 (ちょっと頼りないところが可愛いと人気のマドンナ先生)
 まみたす…社会科教師石原
 (陰気と噂され職員室でもほとんど私用で口を開かない)
 福士幹朗…数学教師で学年主任の不破
 (分かりますが口癖でその場をとりあえず収めることが得意)
shyney…江國が受け持つ仁科京介の母親
 (派手な言動からPTA等に評判が悪い)


【脚本】本谷有希子
【演出】希木ゆきち
【舞台美術】大久保北斗
【音響】藤井航
【照明】足立瞳
【映像】井上史
【制作】岩崎未来
【宣伝美術】広畑希
【演出補佐】米崎綾夏


《ストーリー》
舞台は中学校。旧校舎の、元教室だった場所を使って臨時に設置された職員室。
生徒の母親である仁科が、女教師江國をひどく詰問している。息子の京介が自殺未遂をしていつ目覚めるかわからない昏睡状態になっているのは、助けを求めたはずの江國が無視して何も手をさしのべなかったせいだと詰っているのである。


同じ職員室にいてそれを聞かされる不破、里見、石原の三人の教師たちも針のむしろに座らされている思い。毎日訪れる仁科に手を焼いた学校側によって、二年生の担任である四人が全員、この旧校舎の仮職員室に体のいい追放を食らっているのだった。
息子が先生に出したはずの助けを求める手紙をいつか見つけてマスコミに訴えてやると息巻く仁科。恐縮しながらも、自分は受け取っていないのだと答える江國。それを見かねて江國をかばう、ものわかりのよいリーダー格の教師、里見。


一方、校内では、尾崎という女生徒の机や鞄を彫刻刀でズタズタにしては、縦笛やら体操服を奪っていくという奇妙なストーカー事件が起きており、「尾崎犯」と名づけて男教師・不破は今日も見回りに出かけてゆく。


仁科が去り、江國も帰ったあと、石原は里見にこういう。
「仁科から手紙もらったの……里見先生ですよね。このことをみんなに言います」
石原は、里見が手紙を読んだあと破いて捨てるのを目撃していた。セロハンテープで張り合わせた手紙を出す石原。「里見先生へ。僕は先生のせいで自殺します」云々と書かれている。石原が机の引き出しにしまった手紙を盗み出し、「どうしよう」と思案する里見。


翌日。石原が手紙のことを不破、江國に話そうとすると、手紙は偽ものにすり替えられている。里見はしらばっくれるが、やがて手紙を受け取ったことを認め、自分も14歳の時辛くて自殺未遂を起こした、と告白する。運ばれた病院で担任の先生から「でも、あなた本当に死ぬ気なんてなかったんでしょ?」と耳元で囁かれたことも。


江國は、「それがトラウマになって相談にのれなかったのね」と里見を慰め、手紙は自分がもらったことにするからとかばう。トラウマという言葉を巧みに用いて開き直るだけでなく、人を思うままにコントロールして陥れてしまう悪魔のような里見。


中学時代から虚言癖があり、自分に甘く、他人を傷つけてきた里見。その原因を中学時代の先生のせいにしている里見は、トラブルがあるたびに電話をかけ、「私がこんなんなっちゃったのはあなたのせいでしょ。トラウマでしょ」と訴えている。なんと尾崎犯も、そういう自分の本性を尾崎に知られてしまったのではないかと思った里見が学校にこさせなくするためにでっちあげた狂言だった。里見は人の秘密を握り、秘密がなければでっちあげてまで自分が立派な教師であるという虚像を守るべく、さまざまな企みを実行に移す。


しかし、家出していた尾崎がもどってきたことから、神経過敏になった里見の妄想がはじまり、ついに自分の自殺は二階から植え込みに飛び降りた茶番だったこと、仁科京介をわざと見捨てたことを、告白してしまう。江國の恨み、真実を知った仁科の母の驚きと息子を虐待していた真実、不倫など、里見の行為によって逆に人間関係の暗部がえぐり出される。誰もが「ダメ人間」であることを指摘して再び開き直る里見。


「本当はトラウマなんてないくせに」と嘲られた里見は、自分のアイデンティティであるトラウマをみんなに認めさせようと、まるで中学時代の再現のような飛び降り自殺をほのめかす。「あなたのトラウマを解消するには、あなたが言われたかった言葉を京介君にかけてあげればいい」という石原。「私の性格がこうなったのはトラウマのせいなんだから。私から原因取らないで」と抵抗する里見。病室につながった電話を渡された里見の言葉は‥‥‥。どこかからかすかに吹雪の音が聞こえてきて、照明が青く里見を浮かび上がらせた瞬間、暗転。


「この作品はずーっと言葉で人の気持ちをしゃべってる話なんですが、自分のことながら『この人なんでこんなに言葉を信じているんだろう』って不思議になるくらい過剰に説明をし続けているので、今の自分が見ると歪だなってすごく思います(笑)」とのこと。タイトルの「遭難、」にあえて “、”が入るところも彼女らしい歪さが表れているのかもしれない。「『遭難、』というタイトルは感覚で浮かびました。そこから女の人がトラウマを解消していくことで、逆に自分の生きてきた道を見失う、遭難するという話がいいんじゃないかなという筋書きが決まったんです。“、”についても感覚的なのですが、遭難という言葉は身近に目にする言葉ではないので“、”をつけることで違和感が生まれて『そもそも遭難ってどういう意味だったっけ?』と注目してもらえたらいいなと思っています」。 ※本谷有希子さんインタビューより抜粋


(感想)
この作品は劇作家・演出家の本谷有希子さん主宰の「劇団、本谷有希子」で上演された作品。
今回は演劇ユニット Möweの旗揚げ公演ということで再演されました。
いじめ問題を発端に様々な人間模様を展開する今回のお芝居。いじめ問題=遭難ってどこが結びつくのだろう…と思ってたら、トラウマを解消していくことで、逆に自分の生きてきた道を見失うことだ…と上記のように解説がなされてました。単純だけど非常に奥の深いものがあるストーリーだったと感じますね。

1部の役者さんが少しセリフをトチルことがありましたが、舞台の完成度としては100に近いものがあったのではないでしょうか?セリフをトチっても100なの?…と突っ込まれそうですが、まみたすちゃんといろはちゃんの切ない表情が可愛かったので大甘評価とさせていただきますw


次回の観劇予定は22日の(木)。
宝塚大劇場にて雪組公演 ルパン三世 ―王妃の首飾りを追え!を観劇します。



以上です。