それでは観劇レポートです。
宝塚花組公演
『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』
~宝塚大劇場~
2014年8月28日(木)天気:午前小雨→午後より曇り
<公演時間>
1幕 11:00 ~ 12:10
~休憩30分~
2幕 12:40 ~ 14:00
(場内の様子)
場内の席はHPによると1階席と2階席あわせて2550席。
今回は超満席で見渡す限り空席が無し。
当日の立ち見も約200人の超盛況ぶりでした。
■主な配役 以下敬称略
トート 明日海 りお
エリザベート 蘭乃 はな
フランツ・ヨーゼフ 北翔 海莉 ※専科
ルイジ・ルキーニ 望海 風斗
ルドルフ 芹香 斗亜(Aパターン) 柚香 光 (Bパターン)
※日程によって役替わりがあります。(本日はBパターン)
マックス 悠真 倫 ※専科
グリュンネ 高翔 みず希
ゾフィー 桜 一花
ラウシャー 紫峰 七海
ルドヴィカ 花野 じゅりあ
ケンペン 夕霧 らい
ヘレネ 華耀 きらり
リヒテンシュタイン 芽吹 幸奈
スターレイ 梅咲 衣舞
エルマー・バチャーニー 瀬戸 かずや
黒天使 冴月 瑠那
シュテファン 鳳 真由
黒天使 白姫 あかり
家庭教師 春花 きらら
女官 鞠花 ゆめ
ツェップス 天真 みちる
病院長 神房 佳希
ジュラ 芹香 斗亜 柚香 光
死刑囚の母 菜那 くらら
黒天使 真輝 いづみ
マダム・ヴォルフ 大河 凜
女官 桜咲 彩花
ヒューブナー 航琉 ひびき
黒天使 舞月 なぎさ
ヴィンディッシュ嬢 仙名 彩世
黒天使 和海 しょう
女官 華雅 りりか
シュヴァルツェンベルク 羽立 光来
市長 冴華 りおな
黒天使(マデレーネ) 水美 舞斗
黒天使 優波 慧
女官 乙羽 映見
女官 朝月 希和
女官 花乃 まりあ
黒天使 千幸 あき
少年ルドルフ 矢吹 世奈
黒天使 紅羽 真希
エーアンの歌手 綺城 ひか理
美容師 真彩 希帆
黒天使 亜蓮 冬馬
※開演前のMC 明日海 りお
■スタッフ 以下敬称略
脚本・歌詞 ミヒャエル・クンツェ
音楽 シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション ウィーン劇場協会
潤色・演出 小池 修一郎
翻訳 黒崎 勇
音楽監督 吉田 優子
編曲 甲斐 正人 鞍富 真一
振付 羽山紀代美 尚 すみれ 前田 清実
装置 大橋 泰弘
衣装 有村 淳
照明 勝柴 次朗
音響 加門清邦
歌唱指導 飯田 純子 楊 淑美
[イントロダクション]
「エリザベート」は1992年にオーストリアのアン・デア・ウィーン劇場で初演され、98年までロングランされた後、ハンガリー、スウェーデン、オランダ、ドイツでも上演された人気ミュージカルです。
宝塚歌劇団では世界各地での上演に先駆けて、1996年に日本初演。
類まれな美貌の持ち主であると同時に、自由奔放な生き方を求めた少女エリザベートが、オーストリア皇后となったことから辿ることになる数奇な運命。そこに彼女を愛する黄泉の帝王トート(死)という抽象的な役を配した独創的なストーリー、美しい旋律で彩られたミュージカル・ナンバーで綴った高い音楽性を持つミュージカルです。
[ストーリー]
第一幕
オーストリア皇后エリザベートの暗殺者ルキーニは、暗殺から100年経った後も死者の世界で裁判にかけられていた。「皇后暗殺の動機は?黒幕は誰だ?」との裁判官の尋問に、ルキーニは「動機は愛、黒幕は死だ。なぜ殺したかって?彼女自身が望んだんだ!」と意味不明な供述をする。そして、証人としてエリザベートと同じ時代を生きたハプスブルク家の人々を呼び起こし、彼らはエリザベートについて語り始めるのだった。
舞台は南ドイツの緑に囲まれた湖畔のポッセンホーフェン城に移る。エリザベートの父マックス公爵は、予定されていた親戚同士の集まりを嫌い、旅に出ようとしていた。幼いシシイは自由奔放に生きる父親に憧れ、一緒に行きたいと願う。しかし、父親の影響で詩や乗馬、木登りなどを好むシシィを厳しく躾ける家庭教師が許してくれない。親戚の集いでは、母ルドヴィカから姉ヘレネがオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世とお見合いをするとの発表がある。一同が縁談の話で持ちきりとなる中、興味を示さず一人でロープに登り曲芸の練習をしていたシシィは、足を滑らせ高所から落下してして意識を失う。その後、意識を取り戻したシシィは、中性的な美しい姿の青年が彼女を抱え、ベッドへと連れ帰してくれたことを感じる。彼女はそれが「死」だと気づくが、彼(ドイツ語で死を意味するトートが男性名詞ということから)に何にも縛られない自由な父親の面影を重ね、強い憧れを感じる。ルキーニは後に、これが愛だと証言している。
数年後、保養地バート・イシュルでフランツ・ヨーゼフとヘレネの縁談が行われていた。ゾフィー大公妃は、遠縁であり高貴な后教育を受けたヘレネと結婚するように息子である皇帝を説得するが、その席で彼はよりによって妹のエリザベートに一目ぼれをしてしまう。「彼女は皇后に相応しくない」というゾフィ、「宮廷生活はシシィを殺してしまう」というマックスの反対は押し切り二人は婚約、ウィーンのアウグスティーナ教会で婚礼の儀が執り行われた。そして結婚を祝うシェーンブルン宮殿での舞踏会で、皇帝とワルツを踊るエリザベートの前に再び「トート」が現れる。彼は「俺はお前を手に入れ損なったが、お前と最後に踊るのは俺だ。(意中の異性と舞踏会で最後にダンスを踊るという意味と、人が死ぬ際に死神と死の舞踏を踊るという中世ヨーロッパの死生観の意味)」と彼女に告げて消える。我に返り動揺するエリザベートを、まるで見せ物を見るような好奇の目で人々見つめる。その瞬間エリザベートは自分が宮廷という異質な世界に入ってしまったことを実感したのだ。
ウィーンの宮廷は、ゾフィー大公妃に支配されており、エリザベートは皇后としての厳しい作法を押し付けられていた。毎朝5時の起床、お世継ぎを作ることを催促され、趣味の乗馬も禁じられる。宮廷の息苦しさと孤独感に耐えかねた彼女は夫に助けを求めるが、「母の言う通りにすることが、君のためになる」と、皇帝はあくまで母親の味方をしようとする。エリザベートは、「私は誰の所有物でもない、私の人生は私だけのもの」と、宮廷に飼い慣らされることを拒否する。エリザベートとウィーン宮廷との長い戦いの始まりである。その後、皇帝との間に娘が二人生まれるが、彼女は育児を許されず、子供をゾフィーに奪われてしまう。
その頃、当時オーストリア帝国の一部であったハンガリーで独立の気運が高まりをみせる。皇帝はエリザベートの美貌を利用してこの動きを沈静化しようと試みる。彼女は、娘を皇太后の元から引き離し、ハンガリーへの旅に同行させることを条件に了承する。しかし、慣れない長旅で疲弊した長女ゾフィーが旅先で病死してしまう。程なくして、待望の長男ルドルフが誕生するが、またしてもゾフィーが息子を奪い去ってしまう。エリザベートは、息子の養育権をかけ、自分を選ぶか姑を選ぶか夫に最後通牒を突きつける。しかし、あくまで母への忠誠心を崩さない夫の態度に、エリザベートは絶望する。そして「トート」が彼女に囁きかける。「全ての葛藤は終わる、苦しみから救ってやろう」と。しかし、エリザベートは美貌を武器にして自らの力で自由を手に入れると「トート」の誘惑を拒絶する。
ウィーンの市場ではミルクの配給を求める市民が集まっている。何故ミルクがないのか詰め寄る市民にルキーニは、「ミルクがないのはエリザベート皇后が横取りしてミルク風呂に使っているからだ」と告げる。市民は「ミルクがなくて子供が死んでいるんだ!」、「皇后に思い知らせてやる」と叫び声を上げる。エリザベートは彼女の力の源泉である美貌を保つためあらゆる美容法を実践していたのだが、一方で庶民の生活は困窮し、オーストリア帝国、そしてエリザベートへの不満が徐々に高まっていたのだ。
時を同じくして、エリザベートの居室の前に、フランツ・ヨーゼフが現れる。彼は「皇帝は感情を持つことが許されない。しかし君を失うくらいなら、望みは全て叶えよう。」と、ゾフィーではなくエリザベートを選び、彼女の最後通牒を受け入れることを告げる。エリザベートはヴィンターハルターの肖像画と同じ出立ちで姿を現して、「あなたと共に生きていきます、でも私の人生は私だけのもの。」と高らかに勝利を宣言する。しかし、その姿を陰から「トート」が不気味に見つめていたのだった。
第二幕
ブダペストの大聖堂では、オーストリア=ハンガリー帝国の戴冠式が行われており、フランツ・ヨーゼフとエリザベートのハンガリー王・王妃が出席していた。エリザベートは、ウィーンの宮廷やゾフィへの反発からハンガリーを敬愛しており、ハンガリーの大規模な自治権を認める二重帝国の実現の力添えをした彼女を、ハンガリー国民は「エーヤン、エリザベート(エリザベート、万歳)」と歓迎した。自信と威厳に溢れたエリザベートの姿を横目に、ルキーニは「あんなもの偶像でキッチュ(まがいもの)だ」と野次を飛ばす。実際、エリザベートは息子ルドルフの養育権を取り戻したものの、ゾフィに勝利したことに満足して、その育児を完全に放棄していた。母の愛を知らず孤独に育ったルドルフは、「トート」に母の面影を重ねて、彼を親友と慕うようになっていた。
一方ゾフィーとその近臣たちは、フランツ・ヨーゼフをエリザベートから引き戻すため、フランツ・ヨーゼフに愛人を用意する。しかし売春宿から連れてこられた娘は病気持ちだった。ダイエットの運動中に倒れたエリザベートは、医師から原因は過剰な運動ではなく性病だと告げられる。夫が自分以外の女性と関係を持っていたことを知ったエリザベートは、この夫の裏切りを宮廷から解放、自由とみなして、以後十数年、ウィーンを離れ、旅から旅への放浪の人生を送ることになる。
エリザベートがその生涯で足繁く通っていた場所が精神病院であった。そこで彼女は患者にこのように語りかけたという。「私よりあなたの方が自由よ、私は魂まで拘束されているのだから」「本当の自由を与えられるのは狂気と身の破滅だけ、でも私にはそれを受け入れる勇気が無い」と。また、旅の途中、ギリシャのコルフ島で父親の霊に「ジプシーのように自由に生きたかった、でももう遅すぎる、私はあなたにはなれない」と嘆いている。彼女が少女時代に「トート」に投影した憧れは、父親の姿ではなく、死の果てにある究極的な自由だったのかもしれない。
そして、エリザベートが旅を続ける間にも時は経ち、ルドルフは青年へと成長した。一方で、ヨーロッパでは民族主義、ファシズムが台頭を始めており、ウィーンでもユダヤ人の排斥が叫ばれていた。ルドルフは、少数民族や市民の権利を弾圧する父親の古い統治方法では、ハプスブルク帝国の崩壊を早めてしまうだけだ苛立ちを感じていた。しかし、それが皇帝の目にふれ、ルドルフは政治的に追い込まれる。そんな折、母がウィーンに帰ってきた。ルドルフは自らの心情を吐露して、「皇帝に口添えして助けて欲しい」と願い出るが、エリザベートは息子の懇願を頑なに拒否する。絶望したルドルフは、マイヤーリンクで拳銃自殺をする。息子の死はエリザベートに大きなショックを与え、以後彼女は死ぬまで喪服を着続けることとなった。
その後も、エリザベートは一箇所には留まらず放浪を続ける。フランツ・ヨーゼフは頻繁に彼女の旅先を訪ねており、フランス、マルタン湖の畔で二人は再会する。彼はエリザベートへの変わらぬ愛を伝え、私の元へ帰ってきて欲しいと嘆願するが、エリザベートは「愛の力は強いが、愛にもできないことがある」、「奇跡を信じることは時に自分を欺くことにもなる、奇跡は起きないと認めなければならない」と自分たちを積荷も目的地も違う、すれ違う二艘の船に例えて、価値観が違う二人が相容れることは決してないと伝える。
フランツ・ヨーゼフの弟メキシコ皇帝マキシミリアンは革命で銃殺、従兄ルートヴィヒ2世は精神を病み湖で溺死するなど、ハプスブルク帝国周辺では不幸な事件が続く。そしてある晩、皇帝は悪夢に魘され、その夢の中で「トート」と対峙する。彼の手には、エリザベート暗殺の凶器のナイフが握られていた。沈みゆく帝国を模した沈没寸前の巨大な船のデッキの上で、皇帝はエリザベートを救い出そうとするが、終にルキーニの手にナイフが手渡されてしまう。「エリザベート!」という叫び声と共に、皇帝とハプスブルグ家の証言者たちは光の中へと吸い込まれていった。
そして、ルキーニが最後の供述を始める…。
※ウィキペディアより
[感想]
分かりやすく、かつ強引に解説しますと(笑)
エリザベートを暗殺したというルキーニというおっさんがいて、逮捕されたあと独房内で自殺。
それでもなお「なぜ、エリザベートを殺したのか?」…と問われ続けます。
闇に閉ざされた世界で、ルキーニはエリザベートの物語を語り始めます…。
エリザベートのお父さんは自由人で彼女もお父さんの生き方を模倣します。
そんなある日、綱渡りの真似事をしていてロープから足を滑らせ意識不明の重体に陥ってしまいます…。
生と死の境目。黄泉の世界で出会ったのがトートでした。(早い話が死神です(笑))
彼は彼女を殺そうとしますが、生きてる彼女に愛されたいと思ってしまいます。
(死神が何言ってやがんだという話ですけどね(笑))
…というわけでトートの手によって死の淵から生還したエリザベートでした。
時が過ぎて、エリザベートの姉ヘレネの見合いの日。
母親と一緒に同行したエリザベートに一目惚れしたのがお見合いの相手。
オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフでした。彼女は姉よりも妹を選んだというわけ…。
2人は結婚しますが、そこにはトートの影…。いつかお前を奪いにくると…。
宮殿の生活は窮屈で皇后教育に耐え切れなくなったエリザベート。
子供も取り上げられ自由がきかない毎日はうんざりに…。
とうとう夫(フランツ)に私をとるかとらないかの2者択一を迫る…。
しかし、彼女のいない生活は耐えられない…とエリザベートの要求をのんだフランツでした。
時が過ぎて今度はゾフィーたちの反抗が始まる。
派遣された愛人たちがフランツのもとへ…。そこでの熱愛を写真に撮られてしまいます…。
それを知ったエリザベートが激怒。宮殿を出て放浪の旅に出ることになったのです…。
その後、エリザベートの残された息子ルドルフが意見の食い違いからフランツと衝突…。
しばらくして放浪の旅から帰ってきたエリザベートに相談するも断られてしまいます。
その後ルドルフは拳銃自殺。エリザベートは意気消沈し悲しみに明け暮れます。
その後、エリザベートは一箇所には留まらず放浪を続け、乗っていた船でルキーニにナイフで殺害されます。殺害されたエリザベートがトートと再会。愛を確かめながら黄泉の世界へ消えて行くという物語でした。
噂にたぐわぬ素晴らしいミュージカルで見応えたっぷりでした。
今回トップお披露目となったトート役の明日海りおさん。(愛称:みりおくん)
外見は超ビジアル系なロックバンドみたいな感じ(笑)
歌声がハンパなく、重量感ある音質で心にズキズキと突き刺さるものがありとても感動しました。
この方、2番手スターの前回よりも確実にレベルUPしてますね。同じ方と思えない変わりっぷりでした。
演技力も素晴らしく今後が楽しみなトップスターさんです。
エリザベート役は今回がサヨナラ公演になったしまう蘭はなちゃんこと蘭乃はなちゃん。
トップとしては難があると言われていた歌のレベルがものすごく上がってました。
え~、ほんとに蘭はなちゃん。素晴らしい声量と美声で超うっとり…。
まさに魅せれました(笑)これで退団は正直残念です。
フランツ役は専科の北翔 海莉さん。(愛称:みっちゃん)
この方についてはいつも絶賛してますが今日も絶賛を通りこして賞賛に値する内容。
声質が凄くいいので聞いてて心地いい。まるでオペラを聴いてるような感じです。
演技力もお見事…。素晴らしすぎます。
ルキーニ役は 望海 風斗さん。(愛称:だいもん)
エリザベートを暗殺した方ですが、終始MCのような役割をされてました。
ヒゲを蓄えた感じがなんとなく風共のバトラーを思い出しますね。
2幕の最初にアドリブでお客さんを弄るシーンがあるのですが、今日は客席に宙組のトップスター凰稀かなめさんが来られていたらしくご挨拶されてました(笑)
この方の演技力も凄かったのですが、11月17日付で雪組に組替えなのが残念…。
素顔はとってもお綺麗な方です。ちょっとタイプw
ルドルフ役は役替わりで今回はBパターンで柚香 光さん。(愛称:れい)
何故この役だけ役替わりなんだろう…と疑問ではありますが…。
ミュージカルのあと約20分くらいのショートバージョンでいつものレビュー。
エトワールが次期トップ娘役の花乃まりあさん。
正直ちょっと大丈夫かな?…と心配ではありましたが…。
長い目で優しい目で見守り続けたいです(笑)
…というわけで休憩を入れて感動の3時間たっぷり堪能しました。
やっぱり宝塚は凄いですね。感動の連続でした。
まさに感動の玉手箱や(笑)
次回観劇は今週の日曜日。
ヘップホールで久々にレトルト内閣のお芝居観劇します。
以上です。


