こんな惨めなことはないだろう。当確のアナウンスを聞いて、後援者に促され花束を持って涙ながらに事務所内で万歳を三唱した。ところが、これは間違いだったなんて言われたら、本人はどうすればよいのだろうか。各メディアは、先を急いで当確を打電する。それも、開票率0%で。その当確の根拠は、出口調査らしい。投票した全員に確認したわけでもなく、まして期日前投票した有権者の票はどのようにカウントするのだろうか。

東京都議選の選挙区「北多摩2」で起こった。NHKは早々と、民主党新人の興津秀憲氏と自民党新人の高椙健一氏を当確と報道した。ところが、ネット新人の山内玲子氏の票が読めなかったのか、僅差で山内氏の当選が確定した。山内氏22,116票に対して高椙氏21,976票だった。あわててNHKはお詫びの言葉をアナウンスした。ある民放テレビ局より、当選者ボードの人数はNHKの方が圧倒的に多かった。各選挙事務所は、NHKの実況中継を見ながら、戦況を確認していただろう。万歳三唱した高椙氏にゴメンナサイの一言では、気の毒な気がする。