食器棚が倒れて

食器が割れたとは聞いてたけど

ビニールひもで

扉を縛ってるだけじゃ

また倒れるんじゃ…

と思いつつ

まぁ…ケガさえしなきゃ良いか

と思って言葉を飲み込み

「んじゃ!
気をつけてよ!」と

2人に念をおして

私は乗って来たタクシーに戻り

「すみません!
本当にありがとうございました!
また駅までお願いします」と

頭を下げたら

後から2人も出て来て

運転手さんに向かって

頭を下げていました。

運転手さんは

「すみませんねぇ!
往復で乗ってもらっちゃって。
帰りは途中まで走ってから
メーター下ろしますから」と

わざわざ窓を開けて

母達にも声をかけてくれて

「せっかくなんだから
もっとゆっくりしてくれば
良かったのに」

と言ってくれたけど

「いえ…
明日は明日で用事があるし
今こっちに居ても
邪魔になるだけですから」

と言って

すっかり暗くなった

外を眺めていたら

運転手さんが

「帰りは
高速乗っちゃいますね。
高速代は結構ですから」

と言ってくれました。

どこまで良い人なんだろう!?

本当に…

ありがたいのを通り越して

申し訳なくなってしまった。

と同時に

本物のプロ意識を

目の当たりにして学びました。



そういえば…

高速のインター降りたら

メーターを…って言ってたのに

まだ空車の赤い文字が

フロントガラスに映ってる。

本当に大丈夫かなぁ?

この分て運転手さんが

自腹きるんじゃないのかなぁ?

と心配になっていたら

「すみません、
そろそろメーター
入れさせてもらっても
良いですか?」って…

「あ、はい、
どうもすみません!
かえって申し訳ないです」

と言うと

「いやいや!
私も人の子だし
子どももおりますからね。
お母さんを心配して
わざわざ遠くから
来たとなったら…

私にゃ、大したこと
出来ませんけどね…」

って…

思わず

泣きそうになっちゃいました。


取手駅に着いて

メーターを見ると…11060円!?

行きの半額近いんですけど!

とにかく料金を払おうと

お札を先に11000円渡して

私が硬貨を出す前に

「はい、40円のおつりね」って

先に40円を差し出され吃驚!

「少なくて申し訳ないですが
コーヒー代にしてください」と

500円玉を渡し

再度お礼を言って降りました。