気温が0度近くまで下がり、外を歩くのもちょっとつらい土曜日の昼下がりに、マンハッタンの街のあちこちにサンタさんが。
ちょっとスリムなサンタさん。今日は、年に一度のSantaConの開催日でした。
このイベントは、1994年にサンフランシスコで始まり、その後全米各都市に広まっていきました。
ニューヨークでの開催は1998年から。
開催日は直前に公表され、その日は、サンタさんの仮装をした大人たちがSantaConに参加しているバーを何軒もはしごして渡り歩きます。
イベント好きのニューヨーカーは、皆思い思いのサンタさんの格好に身を包んで、街中を歩いています。
ニューヨークでは、屋外での飲酒が禁止されています。(そのため、お花見での飲酒もありません。)また、アメリカでは、お酒を飲んだ時でも節度ある行動が求められ、日本のように過度な飲酒をする人はいません。週末に酔ったまま駅のベンチで寝ている人や、千鳥足で歩いている人、酔った勢いで大声を出しながら道を歩いている人を日本で見かけても驚くことはないかもしれませんが、こうした行動は、アメリカでは完全にタブーです。そして、そんな状態でタクシーに乗ったり、道を歩くのはとても危険です。以前、NYの日本総領事館からのニュースレターに、ある日本人男性が未明に泥酔してマンハッタンのオフィス街を歩いていたところ、何者かに襲われて、怪我を負い、貴重品もとられてしまった話が載っていましたが、かなり酔った状態で歩いている人はまずいないので、悪い人に隙を与えることにもつながってしまいます。
SantaConは年々盛り上がりを見せ、外で騒いだりと風紀を乱す人がいて問題になることもあり、開催場所はここ最近は、マンハッタンからブルックリンに移されていましたが、今年はまたマンハッタンに戻ってきたこともあり、あちこちで張り切って仮装して歩く人々を見かけました。
イベントが大好きなアメリカ人。子供向けかと思っていたハロウィンも、大人たちが張り切って仮装してパーティーに繰り出し、SantaCon、そして3月のセントパトリックデーと、何か機会を見つけては仮装してパーティーを楽しんでいます。