病室に戻ろうとしたところ
社会福祉課の人が声をかけてきました。
早い話が
珠子さんが息を引き取った時
どういう手はずになっているかという話です。
すべて義叔父がやるということになっているという話で
それでよろしいですか?という確認でした。
旦那「遠くに住んでいるので
すぐに駆けつけられないのでそのままでお願いします。」
旦那と義叔父の関係があまりよくないことも含めて話していました。
社会福祉課「では、今日いらっしゃったことも口外しないでおきます」
・・・といっても
珠子さんの口から知ってしまう可能性が高いですけどね…
仕方ないとはいえ
亡くなった後の話をまだ生きている人がいる病室の前でするというのが
こんなに居心地の悪いことなのだと初めて知りました。
(私の親の時は、事前に話を決めておく会話は無かったので…)
病室に戻り私は
珠子さんのベッドサイドに座る旦那の膝に、半ば強引に息子を座らせ
「失礼して…
」と言いながら3人の写真を撮影しました。どんなに宥めても、息子の視線はあさってを向いていましたが…
この際なので、気になっていることも聞いておきます。
私 「叔父さんと一緒に暮らしていたんですか?」
珠子「・・・(横に首を振る)」
別に暮らしていたそうです
いつから?家賃を珠子さんに出してもらっていた月給6万円の義叔父さん。
家賃3万円なんて出せているのでしょうか?
一体彼はどうやって生活しているのでしょうか?
旦那「じゃあ、叔父さんは何処に?」
珠子「・・・・・」
私 「ここには、来ているんですか?」
珠子「(頷く)…ときどき」
旦那「まぁ、おふくろが散々世話してやったんだからな」
というと珠子さんの顔色が変わり
何かいいたげに口を開いたので
いや、ちょっと、待って
今ここで
それ言うことじゃないよね!?
と思い、すかさず
私 「そういうこと、言わないの!!
」と言うと、はじめて珠子さんはホッとしたように笑顔になりました。