珠子さんの弟で旦那の叔父にあたるヒデさんと
珠子さんが何かトラブルがあったようです。
ヒデとは会わない方がいい!と珠子さんに言われ
病院をでることになりました。
夕方から結婚の証人になってくれた藤さんに会うことになっていたので
予約した宿のチェックインは21時。
それまで時間をつぶそうと街中を車で走っていました。
しばらくすると旦那の携帯に珠子さんからメールが入りました。
珠子:叔父さんはいつものように来て、帰りました。
そうこうしていると息子が
をしてしまいオムツ交換のため駐車できる場所へ移動していると
ぐずり始めお乳を吸いながら寝てしまうという状態に…
オムツ交換をする前に眠ってしまったので困っていると
私が息子を抱えたまま、旦那がおむつを交換する
と旦那の方から提案してきました。
なにこれどんな奇跡。
のおむつ交換を嫌がる旦那が進んでやると言っているのです。
明日は絶対に雪が降ると思いました。
息子を抱えたままのおむつ交換はスムースに行われ
眠りを妨げることないまま終わりました。
その最中、珠子さんからの電話が入りましたが
出ることができませんでした。
寝ている息子の横で折り返し電話をする旦那。
珠子さんから今から病院に来てくれと言われたらしい。
すんなり引き受けようとする旦那に
息子が寝ているとジェスチャーする私。
それに気づき珠子さんい伝える旦那。
珠子さんは旦那一人でもいいから来てほしいとのことでした。
そうして病院に向かう最中、息子は目をさまし
結局みんなで病室に向かうのでした。
息子が旦那の抱っこで珠子さんのベッドの前に行くと
クズり始めました。
珠子「廊下に出てて!」
というと旦那が息子を私に渡したので
私は廊下に出たのですが珠子さんも旦那も出てきません。
しばらくすると2人とも出てきてディルームという
食堂のような談話室へ移動しました。
やはり珠子さんに慣れない息子。
そんな息子の気を引こうと必死な珠子さん。
珠子「お船がみえるよ~
」と窓越しに立って息子に声をかけています。
無関心な息子。
珠子「お前に聞きたいことがあるんだけど」
と神妙な顔をして旦那に聞いてきました。
珠子「どうせ治らないんだし、治療を辞めようかと思うの」
私 「癌の治療は辛くて途中でやめてしまう人が多いと聞きますね」
というと、珠子さんは待ってましたと言わんばかりに早口になります。
珠子「そうなの!そうなのよ、辛いの!あちこち焼かれて…

どうせ治らないんだから、治療を辞めて、
そのお金で楽しく遊んで
過ごしたいじゃない?
」は?

もう何年も前の話ですが私の両親は癌で亡くなりました。
なので、その時の知識で言えば
治療をすれば(癌は小さくなる分)痛みは和らぐし、延命になる。
死を待つということで治療を辞めて緩和ケアするというのならわかるけど…
放置なら苦しんで死ぬのを待つしかないわけで
楽しく遊んで過ごす?
そんな事できるの?

珠子「ねぇ?どうすればいいと思う?」
そんな質問を自分の息子にしちゃうの?
どんな答えを期待しちゃってるの?

すると旦那は即答。
旦那「俺は頑張っている人にどうこういうつもりはないよ。
どうするかは自分で決めることだと思う」
ごく普通に答えていました。
結局は自分が決めること。
ごく当たり前のことなんですけどね。
時には、人の意見も聞きたくなることもあるわけで…
でも
治療を辞めて遊びたいとか…
私の親はそんな事を言い出さなかったなぁ…
安楽死をお願いしたいとかは言っていましたけどね。
本当に癌なの?