(BGM)
Squarepusher - Be Up a Hello
↑年始にリリースされたやつだっけか、
久々にじっくり聴くと味わい深い1枚。
「勝手に語る~」というタイトルに飽き始めてきたので、
ちょっと変えてみました。
世の中は混沌としているけど、相変わらず自分達と
たまたま耳にしてしまったアナタの為に音を作っています。
興味のあることに没頭してしまうから、今はRueに注力しています。
だけど、サニーは忘れてないです。
僕のエゴを100%出す場所だから、いつだってやりたい。
雑念の掃き溜め(笑)というか。
ここが無いと、別現場の制作に注力できないですよ。
全ての作品が中途半端になる。
今回は、そういう僕なりの考えに至った作家論を書いていきます。
前述した通り、やれてないプロジェクトって沢山あるんです。
各現場で制作工程が違うので時間の配分に頭を使います。
例えば、サニーだったらネイキッドなデモを2人に渡して、
ある程度の雰囲気を予習したうえで、スタジオに入り、
ヘッドアレンジ(口頭で即興的に編曲を進めること)をしていきます。
お互いを理解しているので、あまり口出しはしないですね。作業も早い。
とにかく、ライブでの鳴りと肉体性しか意識してない。最近は。
それでライブで何回か演奏して、体に入ったらRECしてリリースします。
Rueだと違って、まずガチガチにデモを作り込みます。
毎回違うプレイヤーにRECをお願いするので、意図が伝わりやすいように作り込む。
その後、RECメンバーでスタジオに入り、生に差し替えた時の違和感を調整していきます。
工程と労力はこっちの方が多い気がします。
ライブができる曲数も無いし、ライブメンバーもいない。戦場が音源配信しかない訳です。
それを意識しつつ、レコーディングのシュミレートをしながら進めていきます。
だから、理路整然とした音像がサニーより強調されている気がします。
どちらも良し悪しがあるとは思っていなくて。
人と人との作業だから違いは生まれますよね。
ぶっちゃければ、サニーは楽です。笑
優秀なメンバーがアレンジしてくれて、個人のエゴ丸出しな曲ができるので。
もう、一緒に音を出せるだけで幸せなんですよ。
Rueは、自分の中にある「裏方プロデューサー魂」みたいなものに情熱を傾けられている気がします。
詞曲のディレクションは細かくしますけど、自分の趣味趣向を出した曲をやろうとは思わないです。
一本筋が通った作家性が好きだし、ショウジというシンガーの詞曲をフューチャーしたい。
だから僕の作業はアレンジのみです。不協和音の確認や、彼の頭で鳴っている音の再現を手伝ってるだけ。
僕の好きなアニソンコンテンツは、1人の作家が多くの曲を手掛けているものが多いんです。
熱意が伝わってくるし、カラーも統一されていて、筋が通っています。
時折、自分の武器、サニーのカラーを使うことを考えることはあります。
僕も曲を書く身ですから、欲は出ますよ。
凝ったコード進行だったり、極端に速いパッセージのギターフレーズにしたくなったり。
アイデアが詰まった時、テクニックとして使うことはありますが、なるべくやらない。
ここは美学や自論があります。
ユーザーつまりお客さんは1種類じゃないですし、混ざることはコンテンツの崩壊を招きかねない。
僕が濃いオタクユーザーだから余計そう思います。曲への理解度が足りてないとも取れる。
アイドルでもありますけど、プロデュースしたバンドマンの影が見えると萎える、と言いますか。
自分がそこに違和感を感じてしまうので、意識はしています。
以前ドラマーのBOBOさんのインタビューで拝見したのですが、
「デモの通りに叩いて、それでも滲み出るのが個性だと思う」という旨を発言していました。
これは、凄く心に残ってますね。事あるごとに思い出します。
この言葉のお陰で柔軟になれたし、スキルアップしたい欲もより増えましたね。
色々回りくどくなってしまったけど、「全ての作詞曲をし、イニシアティブを取る」サニーでは物足りない、
はみ出てしまった「音楽への探求心」と、「作家っぽいことをしたい裏方気質な俺」がRueに還元されている気がします。
変わった言い方をすれば、「各バンドで尖った音を作る為に、雑念を排除してる」感じですかね。
これは、良い作品を作りたい人は何となく理解してくれるんじゃないかな。
だから、同じように色んな表現がしたい人はドンドンやってみればいいと思います。
勿論、1つを極めたり、美学を大切にしていくことも正解です。
こんな時代なので、モチベーションを上げていける環境作りって大事だなと。
なんとなく活動維持してる感じって透けてきちゃうので、見極めも、ね。
今回は意識高かった。。。ぴえん。。。
アディオス、アミーゴス、ヴァイオレンス!!!