前回のセルフライナーノーツに続いて、レコーディングで使った機材を紹介します。

 

まず最初に、左のチャンネルから聞こえてくるバッキングは

2016年製のギブソンのレスポールトラディショナルを使いました。

リア、フロント共にバーストバッカー2,1が載ってます。

セレクターはリアで弾いています。

 

アンプはマーシャルJCM900、キャビは1960Aです。無改造。

THE・定番の組み合わせ。後述するギターもこの組み合わせです。

場面によってクリーンチャンネルを使っています。

 

スピーカーケーブルはベルデンの9497、通称"ウミヘビ"。鉄板です。

アンプの電源はオヤイデ電気のL/i50 G5を使いました。

これはコード感が明瞭になります。

スタジオやライブハウスのアンプがヘタってる時もコイツを使います。

ゲインが上がって音が大きくなります。爆音は正義です。

 

マイクはSHUREのSM57。これも鉄板です。間違いないです。

 

右チャンネルのバッキングは、ヤマハのパシフィカを使いました。

リアにセイモアダンカンのカスタム5、フロントにSP90-1nが載っています。

セレクターはリアで弾きました。

 

ダビングパートで活躍したのが、スティルブルーのJMタイプです。

富山で生産されているギターなのですが、非常に音が良いです。

ピックアップは両方セイモアダンカンSJM-1ですね。

 

両脇のバッキングをハムバッカーで埋めて、

更にリードプレイでハムバッカーを使うと抜けないことが多いのですが、

シングルコイルを使うことで抜けてきます。

 

 

続いて使用したエフェクターを紹介します。

 

基本的には、ep boosterを18vに昇圧させて、バッファー的に繋いで弾いてます。

ローミッドが好きな感じになり、若干コンプが掛かって弾き易くなります。

 

 

・ド頭のフレーズはBOSSのDD-20(リバースモード)で、音の素材を沢山重ねて作りました。

カットアップ的な手法です。その後に卓側でステップフェイザーを掛けています。

自宅で録ったデモをそのまま使いました。

 

・イントロのサスティナー的なフレーズは、E-BOWで音を伸ばして

BOSSのRV-6(モジュレーションモード)と、MXRのカーボンコピー(モジュレーションモード)を

掛けて、レスポールで弾いています。イメージはLUNA SEAの「LOVELESS」。

 

・サビで右上から聞こえてくるフェイザーは、ARION SPH-1です。

激安ですが、エフェクト音がエグイので好きです。パシフィカのフロントで弾いています。

 

その後のオクターブフレーズは、アンプ直でゲインとミドルをパンパンに上げて弾いています。

 

・2番のハモリフレーズは、歪みチャンネルにナノビッグマフを掛けました。

荒っぽいシンセ音のイメージがしたので、ディストーションではなくファズ。

パシフィカのリアですね。気持ちはロバート・フリップ。

 

・ギターソロは、ナノビッグマフとクライベイビーワウの組み合わせ。

ジミヘン的な音になりますね。気持ちはダイムバッグ・ダレルですが。

2テイクで弾ききりました。これもパシフィカでフロント。

 

・ソロ明け、アルペジオはクリーンチャンネルにRV-6(モジュレーションモード)と

ZOOM マルチストンプ内のダイナコンプのモデリングを掛けました。

レスポールのリアで弾いています。

 

・アウトロはスティルブルー製JM。

アンプの内の歪みだと音が抜けなかったので、アンプのゲインを抑え、

ep boosterのゲインを上げた音がしっくりきました。

セレクターはセンター(ミックス)です。ザクザク感が良い感じです。

 

・ラストのアルペジオもJMです。

これはクリーンチャンネルにして、シゲモリのルビーストーン(オーバードライブ)と

RV-6のモジュレーションモードの組み合わせです。

アンプの歪みチャンネルや、センドリターンとRV-6の相性が悪く、このセットがベターでした。

キラキラ感が欲しかったので、これもセンターで弾いています。

 

アンプを替えないと、どうしても音が混雑してしまいがちです。特にリードが。

イコライジングやギター、セレクターでどうにもならない時はエフェクターに頼ります。

良い意味で、ペダルの歪みはミッドに集中してるのでリードに最適です。

 

 

拘ったポイントは、前回の『Clock』と機材を殆ど変えてないこと。

世界観を踏襲したかったので、"音の印象"は変えたくなかったんです。

 

その上で、前回の反省点を踏まえた音作りをしました。

前述した音抜けとコード感の明瞭さです。低域と歪みは前より減らしました。

 

1つ反省点があるとするなら、フリードマンのODペダルで録っても面白かったかも。

勿論、同社のアンプが使いたいですけど、アンプってそんなに買い替えできないですし…笑

今回のレコーディングで、より、歪みペダルは面白いなって思いました。

 

次作も思い立ったら書いてみようと思います。

 

 

Rue/Gt,Cho ヴァイオレンス藤﨑。