世の中まだ捨てたもんじゃない | Mrs.Waywardのひとりごと

Mrs.Waywardのひとりごと

アメリカ暮らしの中で体験すること、感じること。

昨日、新しくお友達になった日本人の奥様達に招いて

いただいて楽しくランチをしたその直後。

 

レストランを出て自分の車に近づいて行くと、左後方の

バンパーの角が擦られてメタルの色が剥き出しになって

いるのを発見。他にもズズズーっとかすられた跡が

付いている。

 

そういうのにかなりトロい私でも気づいたのだけど、

何しろ、こっちでは駐車場で隣りに停めた車のドアで

Door ding を付けられるなんて日常茶飯事。

 

なので、あ~あ、またやられてしまったな、と思った

だけだった。幸い、バンパーが割れたり凹んでいたり

はしてなかったのでそこまで気にしなかったのだ。

 

その後、近くの別の場所でお茶をするために移動。

そこでもしばらく奥様達とお話しして解散。

 

再び車に乗り込み、来月の家賃を払いに行こうと

マネージメント会社に向かっていると、何やら

紙がワイパーの下に挟まっているのが見える。

 

その時、プインっと携帯が鳴り、夫のテキストが入った。

「今XXXXでお茶してた?」とある。

 

私達がお茶をした場所のすぐ横にはサンドイッチの

お店があり、私や夫はそこで時々ランチをする。

今日は夫はそこで一人でランチをしていたらしい。

駐車場で私の車を見かけたようだった。

 

なので、私はてっきり、そのワイパーに挟まった紙は

夫が、「見たよ~」とか言うメモを挟んでいったのかと

思ってしまった。

 

その後も何処かへ運転し、車を停める度にその紙を

取るのを忘れて、気が付けばもう夕方!とうとう家に

帰り着いて取って読んでみると!

 

「あなたのバンパー擦ってしまいました。

ごめんなさい。デイヴ 123-456-7890」

 

…私の車を擦った人からのメモだった!

ちゃんと電話番号も書いてある!

 

アメリカではこんなこと、皆無とは言わないけど

車をちょっと擦ったり傷つけたくらいでこうやって

連絡先残す人はまずいませんよ。訴訟大国だから、

逃げられるものなら逃げたい、それが普通。

 

ビックリして夫に連絡し、帰宅した夫がキズを確認

したけれど、メタルの部分はタッチアップのペイント

を買って自分で治せるくらいのダメージだという。

擦っているところ、ラインもついているが、バンパー

自体は凹んでいない。

 

夫曰く、これを相手の保険を使って直すとなると、

バンパー全部塗装し直しってことで300~400ドルほど

掛かるかなぁ、と言う。

 

ここで普通の人がとる行動は、相手の保険会社から

修理代を支払って(小切手が送られてくる)貰い、

そのお金は自分の懐に入れてしまって、自分で

タッチアップして直す。別に違法じゃありません。

 

私達も300~400ドルそうやってズルして儲けること

もできるけれど、夫は、せっかくこうやって正直に

メモ残してくれたし、保険会社が払うとは言え、

自分でちょちょっと直せるようなキズの修理代金

請求しなくてもいいんじゃない?新車でもないし。

と言う。

 

確かに、キズを直す手間云々で嫌だな~と思うより

も、むしろ、こうやって正直な人がまだ世の中には

いるのね、と感心したし、気分が良かった。

 

世の中、まだまだ捨てたもんじゃない。

 

夫がそのデイヴという男性に電話して、こちらから

修理代金は請求しないことと、正直に連絡先残して

くれてありがとう、と伝えた。相手の男性は、それが

信じられない様子だったそうだ。

 

そうだよね。保険ちゃんと持ってて、保険会社が払う

んだから、遠慮せず、堂々を支払い要求する人が

ほとんどだと思う。悪どい人なら搾れるだけ搾り取って

やろうとするはずだもの。

 

そういえば、一昨年だったかな。運転歴20年になる

私、ずっと無事故だけど、一度だけ、駐車場の車を

擦ってバンパーにキズを付けてしまった。私が今回

受けたダメージよりも酷かった。

 

目撃者もいなかったし、多分逃げようと思えば逃げら

れたんだろうけど、もちろんそんなことはせず、その車

の所有者が車まで戻って来るのを待つことにした。

幸いすぐ戻ってきて、事情を説明すると、まず最初に

出てきた言葉は、

 

「正直に言ってくれてありがとう」だった。

 

やっぱり、アメリカだと、そこんとこにみんな感激(?)

しちゃうんだよな。私が付けたキズはけっこう酷かった

ので、保険会社に支払ってもらったけれど。

でも逃げなくて良かったな、と思う。

自分もそうされたくないから。

 

What goes around comes around だからね。

バンパーはちょっとキズが付いちゃったけど

でもほんと、こんな世知辛い今の世の中でも

ちゃんと正直な人もいるんだな~と嬉しくなった出来事。