「お母さんの朝ごはんが食べたい」
おにぎり

東京で学生生活を送っている娘に上京する話をしたら

こんなリクエストが来ました(^^)


その日、私は大阪での研修を終え、友人と仕事の打ち合わせをして

最終の新幹線🚄に飛び乗りました

娘からのリクエストはずっと頭の中でこだましていました


大阪で材料買っていこうかな~

けんど、ハムとか生ものはいかんろうし

東京やったら、遅くてもどっかスーパーは開いちゅうろう

ダメやったらホテルでも行ったらえいかな



忙しい自分に言い訳しながら

なんとかなるろう

そんな気持ちでうとうと眠っていました


東京駅に着いたのは、日付が変わる前でした

あちこち探すけど、お店はどこも開いていません

いや、困ったな(*_*)


そこへ娘から電話が入りました


「お母さん、明日の朝ごはんの準備した?」


「それが、まだこれからながよ。お店が開いてなくて{(-_-)}」


「もうえい! お母さんは、私がどんなに楽しみにしちょったかわかってないがやき!」


東京やき、夜中でも買えるろうと高をくくっていた私


娘を思いやる気持ちに欠けていました


コンビニで材料を買い下宿に行きましたが


まだ、娘は帰っていません


こんな真夜中までアルバイトをしゆうがやに


さぞかし明日の私の手作りの朝ごはんを楽しみにしちょったろうに……

狭いマンションの一室で暮らしている娘の思いを感じていました


申し訳ない気持ちでいっぱいになりました


娘がアルバイトから帰宅し、疲れと怒りからでしょう


そのまま布団の上で寝てしまいました


「私がお母さんの朝ごはんをどれほど楽しみにしちょったか!

何度も電話を入れたろう?」


私が買って来ていた朝食の材料は冷蔵庫から出されていました


裏切られた思いでいたのだと思います

私が大阪で生の食材を買おうか迷ったことなんかは関係ありません


その次の日は、娘の大学の野球観戦でした

私は保護者会の役員で、今回は引率の役だったので行かないわけにはいきません

娘の側にいたい気持ちと役員として責任と得意げの間で心が揺れました


私、いつも、こんなことをしよった目がやないろうか

子どもの声をちゃんと聞いてなかったんじゃないろうか

こんな風に 子どもとの約束を破って来たがやないろうか

気づかない中で、たくさん、こらえさえて来たがやないろうか



そして、究極の問いが私の中に聞こえてきました


他人の子どもの応援と目の前の我が子とどっちが大切なが?

あなたはいつも我が子より、先に他人やったがやない?


息が詰まりそうになりました


お化粧も落とさずに眠っている娘の気持ちが痛いほど伝わって来ました


「ごめんね…


今日、お母さんとお昼ごはんを一緒に食べてくれん?


あんたと一緒にお昼ごはんを食べたいがよ」



眠っている娘に話しかけました



娘は、驚いた顔をして目を開けました


「お母さん、かまんで!

野球の引率があるがやろう?

私は大丈夫で」



「いや、お母さんはあんたとお昼ごはんを食べたいがよ

ごめんね 約束を破って。

お母さんのために一緒にお昼ごはん食べてくれんろうか?」

ブタ

娘の顔を撫でながら謝りました


すると


娘は微笑みながら


うん、えいよ


と答えてくれました




「無責任なことは出来んき球場へは行ってみんなをスタンドまでお連れしてくるきね


野球は観んと帰ってくるね」



他のお母さん方とワイワイやって野球観戦するのも楽しみでしたが、


その時は、違う、我が子や!と感じました


一緒に行った保護者のみなさんもとても良い方ばかりで


突然の私の申し出を受け入れてくださって応援を楽しんでくれました


素敵なお父さん、お母さんで助かりました


冷蔵庫の外に出されていた食材を使って、心を込めて朝ごはんを作りラップをかけて

球場に向かいました



その夜帰宅すると

作った朝ごはんのおかずは空っぽに!(^^)

嬉しかったです


子どもとの約束!


どんなささいなことに感じても


こどもにとっては大事な約束なんですね


私たち大人は、ややもすると自分目線で、仕事や他人中心になりがちです


もちろん、仕事や他人は大事ですけど


まずは、我が子!


私はそう感じています



そろそろ梅雨明けでしょうか

今日もお天気ですね晴れ

こどもの声は大きくありません

耳をすまして聴いてあげてくださいね

聴いてもらいたいことがたくさんあるはずです♡


やべってボンバ~♡











↓辰己良子さんの「手しおにかける食の提案」です
「手しお」は子育ても同じですね♡
辰己よしこ