BLです。

ご注意ください。


こんにの!
ジャにののニノちゃんが可愛いくってけしからん!!
が止まらないsunnyです(´∀`)
映画もCMのイメージキャラクターも?w
とどまることを知らない二宮さんにアガるしかない(˶ˊᵕˋ˵)♡

そしてめちゃくちゃお久しぶりの学パロです( ˊᵕˋ ;)
待ってくださった方、大変お待たせしましたm(_ _)m
前回の話しから間があいてしまったんですが
そんな時を感じさせるような今回となってます。
ここから最終章って感じになるのかな?
終わりまでの道は出来てるので(一応)
あまり間をあけ…ない、よう(笑) 進めて行きたい(はぁと









┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈にのあい学パロ








前から考えてたんだ

姉ちゃんにバレてしまうよりも前から…


幸せだと思う事が増えて

あいつへの大切な気持ちが増えていく度に

これからについて考えることが多くなった。


「自分と、それに相手の人生を背負える位の覚悟を持てなかったら苦しいだけで辛くなる」


だから姉ちゃんは
別れるなら早い方が良いと言う。


それだけ険しい道なんだと突きつけられた。


でも……それが現実だ。


今の俺たちと大人の世界は明らかに違う。
このまま社会に出れば周りからは好奇な目で見られ
時には異質な存在で扱われる事だってあるだろう。


俺にその覚悟はあるのか?
辛い想いを、あいつにさせてしまう事の覚悟は。


好きだから一緒にいたい、だけじゃダメなんだ。


じゃあ、好きだから一緒にいる為には
今の自分には足りないものが多すぎる。


もしも、この先の未来も
ずっと繋がっていたいと思うなら…

一緒に生きていける道が見えるところまで
行かなきゃいけない。


でも..
願う道がずっと同じだという保証はないし


良い機会だと思った。


いつか、こんな日が来るなら

それは早い方が良いんじゃないかなって


俺も、おまえも

お互い離れられなくなる前に…



だから 待たないで…まーくん


何も言わずに居なくなって、ごめん……













「カーーーズ!」


「……」


「HAHAHA!まーたそんな顔で見たって怖くないよ」


「ハァ…おまえも諦めねぇよなぁ…」


「𝓼𝓸 𝓬𝓾𝓽𝓮♡」


「うるせっ」


「出会った頃よりも可愛い顔を見せてくれるから嬉しくてしょうがのないさ」


「へいへい……こちらのお国の方はなんでもストレート過ぎんのよ」


「日本人の謙虚と慎ましさは素晴らしいけどね。気持ちを素直に伝えるのは大事なことだよ」


「………あそ」


「それで、今日は弾きにいくのかい?」


「まぁ、もうルーティンみたいになってるし」


「そうか!じゃあまた聴きにいくよ」


「…物好き」


「カズのことが好きだからね!」


「あーはいはい…どうぞお好きに!」


「𝑇ℎ𝑎𝑛𝑘 𝑦𝑜𝑢♡」


「…いいから早く注文しろよ」





あいつから離れて、2年経った。


姉ちゃんの転勤はまさかの国外で
連れられるまま留学という形で滞在していた。
とにかく最初は言葉を覚えることにいっぱいだった。

語学学校に通い、やっと日常会話も普通に出来るようなると、こっちでも少し友達が出来た。


でもそれだけ。この2年の間、俺はそれだけで
何も変わらない自分にずっと…イラついていた。


趣味になったストリートピアノ。

弾いてる時だけは何もかも忘れられた。

今じゃそれを聴きに来る物好きな人達も増えた。


でもそれだけ。


特に目標も無い自分はこれから何をしていけばいいのかと、自問自答する時間は既に通り過ぎ去っていて
苛立ちだけを残して考えることやめた。

姉ちゃんは音楽の仕事に就けるような学校へ行ってみたらどうかと言ってくれたけど…
でもずっと姉ちゃんのスネばっかかじってんのも悪くてそれは断った。

ちょっとでも稼げればとバイトを探した。
でも日本人の俺でも雇ってくれる店はあまり多くない。観光用の日本料理屋くらいだった。
どこでもいい、働けるならと今はそこで働いている。


姉ちゃんの転勤期間はは約3年の予定らしい。

ということは
あと1年で日本へ戻らなくてはいけない。

その時が来ても俺は一緒に帰るつもりはない。


まだダメだ。まだ早い。

このままもし帰ってあいつの顔を見たら
諦めの悪い自分の心は悲鳴を上げると思う。


まぁ…あいつの気持ちがまだ俺に向いてる保証もないし、向いてても困るだけなんだけど…

てか、どの面下げて会えるんだよ?
普通こんな勝手な事したら嫌われたっておかしくはない。

あいつを裏切ったんだから当たり前だけど
俺の居場所が無いという事実を実際に目の当たりにはしたくなかった。


いつかは
この気持ちも薄れて無くなっていくのかな…


今はその日をただひたすらに待つばかりだ。


消えるはずもない想いが溢れ出してしまわないように指先から奏でて音に乗せていく。


今の自分に出来ることはそれだけだった。









「…よぉ、兄ちゃん♪
ええ演奏しとりますなぁー?」



「!!…………………うそ、だろ?」



「おおきにぃーー♪
こないな場所で会えるなんて、偶然やなぁ」


偶然?…本当に?

久々に聞いたコテコテの関西弁は
きっとわざとだ。

主張するように強めのお国言葉を使い
変わらない独特の目付きは健在で

悪巧みをするようにニヤリと笑った顔をみた瞬間、
全てが終わっていく気がした。