BLです。
ご注意ください。


少々踏み込んだ表現あります。






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈にのあい学パロ








「カズっ 見てみて!アレすっげぇーっ」


「あーわてるなって!もう」



そんなに遠くじゃないけど
約束していた2人きりの旅行。
場所は海!カズは山が良いって言ったけど
虫いるよ?って言ったらすぐ海になった。

待ちに待った!と、言わんばかりのはしゃぎっぷりは見逃して欲しい。
だって、どんだけ我慢我慢の日々だったか!
今日こそ思いっきり楽しまなきゃ!

てか、俺がはしゃぎ過ぎて目立たないけど
なんやかんやと文句言いつつも
カズだって顔がワクワクしてるからね。

そんなとこがとびきり可愛い。

沢山頑張った労いの気持ちも込めて
いっぱい楽しませてあげたい。



「っんーーーー…いやぁ、なんつぅの?
全てから解放されたような気がするね」


「んははっ  受験勉強してたの俺な」


「だーかーらー カズの気持ちの代弁だよ」


「へぇ、そうですか」


「あとぉーー…暫くオアズケだったしね♡」


「おまっ////……ばっかじゃねぇのっ//////」


「ぐふふふふ♡」


「//////……ハァ…今夜が怖い」


「え、期待してる?」


「なんでだよっ////////」


「わーーっ やっばい!ドキドキしてきた!」


「ンフフ……ばぁか(笑)」


「っ///////」


不意に柔らかく笑うカズが物凄く綺麗に見えた。
いつも可愛いんだけど今日はどちらかというと綺麗に見える。
合格したと聞いてすぐ決めた旅行。
それまでお互いに時間作る為に忙しくしてたし、会うのも久しぶりだったからかな?
今ドキドキしてる胸の高鳴りは今夜の事考えて…じゃなくて、前よりも綺麗に見えるカズにちょっと戸惑っているのかも。


誰も俺たちを知らない土地で並んで歩く。
だけど手は繋ぐのは2人きりの時だけ。
それでも十分幸せだ。


これからも2人でこうして居られたらいいな…



「…………」


「カズ?」


「……ねぇ、まーくん」


「ん?」


所謂展望台って場所で暫く海を眺めていると遠くを見つめたままカズが呟くように話し出した。


「別の場所に居てもさ、こうやって同じ場所に居ても
俺はおまえの方を必ず向いてると思うな…」


「//////……どうした? 急に」


突然そんな嬉しい事を言われるとは思わなかった。
穏やかな表情で静かに話す姿は、なんだか儚くも見えて、ソワソワするような…ザワつく気持ちが湧く。


「ンフフ、なーんとなくね」


「?……じゃあさ、もし手を伸ばしたら何時でも掴んでくれる?」


「ん…伸ばした所におまえが居てくれるならね」


「クフフ、何それ。いつでも隣に居るよ?」


その言葉に嬉しそうに笑うカズを見て、暫く会えなかった分の寂しい思いが募ったんだと思った。



なんで……

この時感じた違和感に何も思わなかったんだろう



夜、久々に身体を重ね合わせ時だって…





 


「もっとっ……ンアッ!!……アァッ……オクッ……
  ……ンンッ////……アッ//////……まぁ、くっ!」


「ッ……カズっ…」


「まーくんっ……まぁっ……ハァッ……もぅっ…………………イ、あーーっ!……まーくん!!」




いつも恥ずかしがる事を積極的に求めてくれたのが凄く嬉しくて、ただただ貪るように抱いた。

何度も、何度も……名前を呼んで、
求めてくれたのは久々に繋がったからだと決めつけて。

欲望のままに…




知らなかった。



話してくれなかった。



終わりが来る事なんて。






結局、この旅行が…


カズと居られる最後の時間になった。