┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈にのあい学パロ
子供の頃から
突然嫌な胸騒ぎが起こる事が時々あって
その、悲しい予感は結構当たる事が多かった
大事なものを無くしたり
大事な誰かと別れたり……
「カズー、おまえコレ提出終わった?」
「うん。それはもう出してるよ」
「わかった」
「あれ、日直だっけ?」
「いや、たまたま職員室行ったら捕まった」
「あはは、運が悪かったね」
「ホントだよ、だから先帰ってていいよ」
「え、いいよ。量多いし一緒に持ってくよ」
「まぢ?サンキュー」
あれから特に何事も無く毎日が普通に過ぎていく。
ずっと連絡のない姉に、不安だけが募るばかりで
だから変な胸騒ぎのような…ザワザワとした
落ち着かない気分になってしまっているんだろう。
「じゃあ、何の連絡もないまま1ヶ月?」
「うん、もうそれくらい経ったかな」
「そりゃモヤモヤすんね」
「判決を待つ人の気持ちだよ」
「とはいえなぁ、自分からは連絡しづらいよな」
「そうなんだよね。あいつも…不安だと思う」
「そっか…」
気になる事はそのままでも俺の本命受験はもうすぐだし、日常は目まぐるしく過ぎて行く。
次に姉ちゃんが来た時
俺は何を言えば良いんだろう…
「認めてくれ」と言って
「はい、いいですよ」なんて返って来る気は全く無いのに…例えるなら木の棒と布の服でラスボスに挑むような気持ちだ。
どうしても姉の件ばかり頭を占めてしまうけど、それだけ考えているわけにもいかないし…
前途多難ってやつ?
思わず出てくるため息
ハッと気付いた時には潤くんが心配そうに見ていた。
やっば
不安なのは俺だけじゃない……
「ごめ…暗くなったね」
「大丈夫。そんなの気にすんなって」
屈託のない笑顔で返され、気を使わせてしまった。
潤くん達は、あれから特に変わる事なく、普通に会いたい時には会ってるみたいだけど…
終わりが見えている事に変わりはない。
終わりがあると分かってても傍にいる関係とは
どんな気持ちなのか…
絶対に辛いし、悲しいよ
だって嫌いになったわけじゃない
でもそれだけじゃない
それ以上に強い気持ちがある2人には
今、何が見えているんだろう?
いずれは俺達にだって…どこかで訪れる…
きっと…
今回の姉ちゃんの事がきっかけに
そうなるのかもしれない……
……まーくんに、会いたいな
無性に会いたい。
不安になればなるほど、余計に…
予備校の帰り道、夜空に浮かんだ三日月。
冬の空ですぐに見つけられるオリオン座は高い位置に見えた。
今は日が落ちるのが早い時期。
あの公園からまーくんと並んで帰る時はいつも、目線の少し上の方に見えるオリオン座を道標のようにして帰っていた記憶が蘇った。
「カズ」
不意に、後ろから声をかけられた。
振り向くと、そこに立っていたのは…
「……ねぇちゃん」
ずっと待っていたような
でも、ずっと来て欲しくないと思っていた人物は
手に沢山の荷物を持ち、強ばった表情で立っていた。
「これから、時間ある?」
「うん…」
続
お久しぶりです!
前のからだーーーーいぶ あきました(°͈^°͈` ;)
今年中には終えたかったんだけどなぁ(願望だけ)
また学パロシリーズも最後までよろしくお願いします(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”