BLです
ご注意ください


ブルーノ・マーズ!世界だぁ〜
世界中に嵐が巻き起こるんだね( ᵒ̴̶̷᷄꒳ᵒ̴̶̷᷅ )







┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈学パロにのあい







「ごめんって!」


「………もぉ、いいよ」


許す言葉とは裏腹に、ぶすっとした顔で目をそらされた。態度と言葉が正反対。…これはまずい


「全然良いって思ってないじゃん(笑)」

「…一緒に居るだけって言った」

「だからーーごめんーー」


そりゃさ、うん。
俺が我慢出来なかったから悪いんだけどもー

だって不安そうなおまえも
同じように不安になった自分も

それを埋められるのって、抱き合うのが1番だろ?


「おまえさ、絶倫なの?」

「え!なになに?褒めてる?」

「なんでだよっ/////」


思わぬ評価を戴きました。
あ、違うのか?
いや、でもそれって褒め言葉だよね?


「だってさぁ…好きなやつと一緒に居たら我慢出来ないよ、やっぱり」

「ソウデスカー」

「棒読み!んもぉーー」

「もうくっ付くなっ/////」


耳まで紅く染まった顔はとことん可愛い。
最近、可愛いが過ぎるから余計に心配なんだ。


「そんな顔すんなって。自覚ないもんなぁ…」

「何がだよ/////」

「明日から暫く一緒には居れないしさ」

「……うん」

「でも楽しかったね、模擬同棲」

「ん……そだね」

「クフフ。寂しそうにすんなよぉ……離したくなくなる」

「//////やめろって、離れたくなくなる」

「わ!珍しいデレーーー♡」

「うるせー離せっ/////」


帰り道の往来で何やってんの?俺ら
でもでもっ、後ちょっとで家に着いてしまう。
そしたら……暫くはオアズケだ。

やっぱり早く一緒に住みたい…
いつも隣に居てほしい

でもいくらその未来を望んでも
クリアしていかなきゃならない事は沢山あるって
ちゃんと分かってる。

しょうちゃんと松潤がそうだったように
俺達だってずっと子供のまま自由なままでは
居られないって知ってる。


だから、なんとなく今ははしゃぎたかった。



でも…





「あんた達、何やってんの?」



「へ?」
「え?」



「さっきからずっと見てたけど……なに?」



「ねっ、姉ちゃん!!」
「ぅわぁっ!!」



突然過ぎる背後から放たれた冷たい言葉は
久しく会ってなかった人からだった。

まさかずっと見られてた?!

真後ろに仁王立ちで立っていたカズのお姉さんに
驚き過ぎたのと、ヤバイって鳴る警鐘音。

俺、昔っからカズのお姉さんにはあんまり好かれてないんだよね…

そして、後ろからハグしたまま固まってた俺達を
冷めた目で見つつ、お姉さんはこう言い放った。


「待って。ちょっと混乱してる。……でもいいわ、今日はもう帰らなきゃいけないの。また来るからこの事はゆっくり話しましょうね」


「「……は、はい」」





そう言われてから数日
あまり生きた心地がしてない。



「それで……未だ連絡無いんだ?」

「うーーん…来てないみたい」

「忙しい人なの?」

「忙しい人だよ…バリバリキャリアウーマン」

「全て話したとして、許して貰えそうなタイプ?」

「………」

「うん、分かった。そうか…あれだ!
"お姉さん!弟君を僕にください!"ってシーンが想定されるわけだ」

「しょうちゃん…楽しんでない?」

「いや、一大事じゃん」

「そーだよ!どうしよう?!」

「ん…でもさ、いつかはそうなるわけじゃん?」

「まぁね…それが早かれ遅かれ……か」

「そうそう!そう思ってケジメをつけるしかない」

「…だよねぇ」


分かってる。わかり過ぎている事なんだけど
あのお姉さんを前にして、
めちゃくちゃビビってる自分がいる。

どうやったら許して貰える?
そもそも受け入れてもくれなさそうなんだよな…
そりゃそーだよね。自分の弟が隣の家の男と付き合ってんだもん…簡単ではないかぁ


「おまえらにはずっと一緒に居て貰いたいってのは俺の勝手な想いなんだけどさ…だから、頑張れよ」


「うん、ありがとう。ずっと一緒に居たいなら
どんな事しても許して貰うしかないんだよね」


「…てかさ、俺らの話とかすっ飛ぶ位の話だな」


「あーうん。もう、すっかりね…」アハハ…


「…そっか」それはそれでちょっと寂しいな…



しょうちゃんは、カズから聞いた松潤に聞いたと
時間無い中でもすぐ、会いに来てくれた。

2人にも心配かけちゃってんなぁ
自分達の事だって色々あるのに…



「とりあえず、相手の連絡待ちなんだろ?
  歯痒いけど待つしかないなー」


「そーだね。聞いてくれてありがとね」


「いや、俺も気になってたから
  何かあったらすぐ連絡してよ」


「うん、分かった」


ビビってる場合じゃない。
俺とカズの未来に関わってるんだ…

なんとしても、分かって貰わなきゃいけない



あいつもきっと不安だろうな…



帰り道、暗くなった道を歩きながら
分かってたけど、やっぱりすれ違う日々にため息を吐いた。



"何かあったらすぐ俺の部屋来いよ?寝てても起こしたっていいんだから"


"うん……ありがとう。でも大丈夫"



あの時見た不安いっぱいの揺れる瞳、それで"大丈夫"と言ったのが少し気になった。
あいつの大丈夫程信用できないもんはない。


帰って部屋の灯りがついてなかったら
連絡してみるか…





あの夜

繋いだ手を離さないように


ギュッと、強く握った。



大丈夫。



遥か先、まだ見えない先の未来も



これからも



ずっと、ずっと




この手の中に…





ずっと……