BLです。
ご注意ください。
久々更新!
でも新章突入って感じなんで大丈夫かな?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈にのあい学パロ
新学期
始業式ギリギリに教室に入って来たカズに
気付いたヤツらはみんな、少しザワついた。
「ぉはよ…」
そんなの我関せずな本人は気だるそうな様子で俺の前に座った。おまけに上目遣いで挨拶されてしまい、思わずドキッとしたのは気のせいではない。
「…お、おぅ//////」
「?……はぁーー…朝早ぇのだりぃね」
「あー、休み中昼夜逆転?」
「そうだったかもなぁ…」
やっぱり、気のせいじゃないな//////
まったく……
相葉君をちょっとだけ恨んだ。
「てか、カズ…おまえさ/////」
「うん?」
「顔、ヤバいよ?」
「え?なんか付いてる?」
慌てて口元を隠してほんのりと紅くなる頬と耳。
これは……やっぱり、やっぱりだ。
「ぃや、なんつぅか////………メスっぽい?」
「めす??」
フェロモンっつぅのかな?
色艶ダダ漏れなんですが?
思わずしっかり閉めてないボタンから大きく開いた首筋を、慌てて隠してやりたくなる。
「おまえらどんだけシまくったの?////」
「え"っ///////そゆこと?!」
「そゆことぉ」
「ぅあぁ……マヂかょ……」
ペチペチ顔に気合いでも入れてんのか
叩いても意味無いからね?それ
赤くなるから止めなさいよって制止する。
あと、手を伸ばしたついでにボタンを1つ閉めてやった。
「まぁ…寂しかった分が埋められたんなら良かったんじゃない?」
ずっとお互い忙しくて
隣に住んでいてもすれ違ってばかりだと
寂しそうにしてたじゃん?
「うーーん……」
「え?足らねぇの?」
「ちがっ//////や、そうじゃないょ…」
そうじゃない?としたら…
「……俺らのこと?」
「うーーーーーーん?」
あぁ、当たりだったみたい
こてんと首を傾げ、目線は明後日。
分かりやすく困ってるからなんだか可笑しくなった。
「ごめんな、気にするなってのも無理だよね」
勝手に別れるとか言っといてなんだけど
実際、その時が来たら本当に別れられるのか
自分でも分からないし。
でも、2人には決意表明?したくて
聞いて欲しくて言っただけだから…
「そりゃ……うん。まだ衝撃は残ってる…かも」
「だよなぁ(笑)」
とはいえ、やっぱり無理だよね
俺も逆なら無理だと思う。
「てかさ、潤君って今日終わったら少し時間ある?」
「あぁ、勿論。大丈夫だよ」
なんでかな?
ちょっと元気無いよーな?
普通にしてるようで心ここに在らずなカズを
気にしつつも、それは自分達が原因だと思っていた。
誰かに聞かれたら困るからとたまにみんなで来るカラオケルームの中、さっきよりもっと元気の無くなったカズの言葉を待つ。
え…大丈夫かな?どうしよう…
俺1人で受止められる事なのか?
俺にしか相談出来ない事なんだよな?
ってことは、相葉君と何かあった……?
……え、まさかおまえらも?!
「……姉ちゃんにバレたかも」
「ん…?姉ちゃんいたの?」
「もう社会人だから自立してて、たまにしか帰って来ない人なんだけど…」
「うん。で、バレたって…?」
「俺と、まーくんの関係…」
「え!!……それはまずくね?」
「……まずい、よ。超まずい」
項垂れていく頭をどうしていいか分からず
そっと撫でてやると、またゆっくり顔を上げたカズにはうっすら涙が浮かんでいた。
「やべぇ姉ちゃんなの?」
「くっっそ怖い…」
「…それ、相葉君は?」
「一緒に気付いたから…」
「まぢか…」
思ってた事と方向は違えど
めちゃくちゃヘビーな問題じゃ…
上手い言葉も見つけられず黙っていると
虚ろな目をしたカズがポツリと言った。
「どーしょ……別れろってなったら」
「あーー……」
これは、久々の…
一難去ってまた一難ってやつなのか?
続