BLです
ご注意ください
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈学パロ にのあい
「いただきまーす」
「めしあがれー」
デミグラスソースをたっぷりかけて
半熟の目玉焼きが乗っかってるハンバーグ。
カズが1番大好きなハンバーグだ。
美味しそうに頬張る姿を見てると
変な気持ちになってくる。
あ!変な気持ちって違うよ?そっちじゃなくてっ
……/////いや、そっちも…うん……/////
なんつぅか……クる?
なんて言うんだろう?この気持ち…
見てるだけで込み上げてきて溢れそう。
……可愛いなぁ…もぅ///////
家に戻ると出た時より綺麗になっていた部屋。
あ、最初にココへ来た時と比べたら何倍も綺麗になった部屋って言っとこう…きったなかったもんなぁ
シーツとかの洗濯も終わって畳んであった。
後は夕飯作って食べて…それから…グフフ♡
あ、せっかく洗ったシーツ汚さないようにしなきゃ
同棲体験最後の夜だもんねっ
でもまた洗えばいっか!(笑)
明日の今頃は2人が帰って来てる。
さっきメール来たけど夕方くらいには着くって書いてあったし、明日は4人で鍋なんか良いかも…
じゃなくてっ
買い物して帰ってきて作ろうとしたら今日はカズが進んで手伝ってくれた。
いいよ?他の事してくれてたんだし俺作るよって言ったら、最後の夜なんだしってほっぺを赤くしながら
一緒に作ろうなんて言われちゃって//////
なんか…ヤバくない?
ヤバ過ぎる…俺、このままずっとカズと暮らしていきたいってマヂで考えちゃったよ
いつかは…って思っても
そのいつかは働き始めてからかなって考えてた
でも無性に…
もう離れたくないって思った
「うんまっ」
「ちゃんと中まで焼けてた?半生じゃない?」
「うんうん、しっかり焼けてるよ」
「良かった!……うん、美味いね」
近い未来、こんな生活が当たり前になるのかな?
現実問題…直ぐに一緒に暮らしたいと思っても
それが難しいのは百も承知なんだけど…
今は楽し過ぎた日々に名残惜しさが強く残る。
「ね…今夜で、最後だね」
「うん…そうだねぇ」
「まーくんは楽しかった?」
「もちろん!!カズは?」
「俺も……楽し過ぎた毎日だったよ」
「うんうん!…だから名残惜しいね?」
「フフッ……もう?」
改まってこんな会話までしちゃうと
余計に名残惜しいと思うよ
ちょっとしんみりする気持ちと一緒に湧いてくるのは…
「カズ…ありがとね?」
「え、なにが?」
「うーん、と…色々?」
「ざっくりだな、おい」
「家事とかっ(笑)カズのが多くやってくれて
勉強もあるのに、抱き潰しちゃったりさ…」
楽しすぎて羽目を外してしまった所は
少し反省しなきゃいけないかも?
「ンフフッ……反省したの?」
「ちょっと…」
「ちょっとかよ(笑)…まぁでも、良い充電期間でしたよ?勉強がはかどったかって言えば全然だったけどね。まぁ受けるとこも安パイな学校だし、あんま切羽詰まってないから……油断禁物だけどね?」
「そうだよっ!油断大敵!って俺が言うなか(笑)
でも、充電出来たなら良かった」
普段は、もう高校の時のようには会えないから
その分を取り返すわけじゃないけど
ひとり暮らしの家を何日も間借り出来るとか
ミラクルが重なって恵まれた休みを過ごせた。
そうだね。これからだってずっと一緒だけど
同じ進路や仕事を歩んでいくわけじゃないし
忙しくて会えない時もあるだろうし
喧嘩する事もあるかもしれない
それでもこうやってまたいっぱいくっ付いて
沢山充電して
それでまた頑張れる
そんな風に、これからも一緒に居られたらいいなぁ
「//////あ、明日ってさ、先輩達何時に着くって?」
「あー…夕方位ってメール来てたよ」
「ふぅん……そっか…/////」
「夕飯はみんなで食べようって」
「うん、そうだね。お土産なにかなー?」
「どこの国行ったんだろうね?
あ、寒いし鍋でもいいかなーって」
「それ、俺もそう思ってたよ」
「クフフッ」
「ンフフッ」
俺ね、ちゃんと気がついてるよ?
さっきから気になる
カズから出てる違和感を…
そして確信した。
「そっか!…でさぁ……ねぇ、カズ?」
「うん?」
「どうしよっか……お風呂、先にする?
それとも……」
その次の言葉は出せなかった。
俺を見つめる熱を帯びた潤んでいる瞳に
あっという間に囚われてしまったから。
期待してた?
そんな目で見つめてたら答えはYESだとしか思わないけど
「/////風呂、あとで、いぃ…から…」
「うん……おいで」
伸ばした手に遠慮がちに重ねられる
小さなハンバーグみたいな可愛い手
それは
2人だけの夜のはじまり合図
続