BLです
ご注意ください
つかれた……
連日の忙しさで体はボロボロだったけど
でも、そんな事なら大したことない
家までの夜道を1人
フラフラとひたすら歩いている。
ここまでどうやって帰って来たっけ?
「迎えに行く」というメールを無視して
バスに乗って……
俺は、何処へ向かっているんだろう
今夜は……帰りたくないな……
あいつの顔をまともに見れる気がしない
いや、今夜どころじゃない
これからあいつに黙ったままずっと
隣に居られる気がしなかった。
もし、あいつが知ってしまったら……
裏切り者と追い出されるのか
嫉妬に狂ってめちゃくちゃにされるのか
どちらにせよ、もう…おしまいだよね
ごめん……
雅紀……まーくん……
力強く口付けられ
押し倒された事を理解した時
何もかもが崩れていくのが聞こえた気がした。
なんで?
どうしてこんな事になってんの?
ついさっきまで、上手くいってたし
ついさっきまで、楽しく仕事してた
ついさっきまで……
懐いてくる涼真に気を良くしていた自分
「ンッ……ちょっ……まっ、まてっ…」
勿論、力で勝てるわけも無い。
押し返そうとしてもビクともしない身体に
どんどん気持ちは焦ってくる。
俺を見ている目は 興 奮 の色が濃く
荒々しい息遣い が 恐怖感を増長させる。
こんな奴の理性にやめろと言い聞かせられる気がしない。
「ずっとっ…貴方の事がっ
ニノさんの事が好きでしたっ」
「ャアッ////……だっ、ダメだってば!」
忍び込んできた手が 敏 感 な場所 を刺 激 して
思わず いけない 声を 上げてしまうと
余計に 興 奮 を 煽っ てしまった。
「ハァ、ハァ…好きです…ニノさんっ…」
ヤバイ…目がイッちゃってる……
このままじゃ、マヂでヤられる!!
「っ……やめろってば!!」
急所 を目掛けて 思い切り蹴り上げた。
同じ男として一瞬躊躇したけど、もう背に腹はかえられぬってやつだ。
「ヴッ……ニノ、さん……クッ…」
でも、焦って急 所の横に入ってしまった。
少しは効いてるっぽいけど、俺を抑える力は緩まなかった。
しかも…こいつっ
めちゃくちゃ タ ってるっ……
「おねがぃ…です…もぅっ……俺っ…
焦らされたら、燃えるだけですっ!」
なに、それっ……ウソだろ……
「まてっ…てっ…俺はっ、ヤダぁっ……」
「力ぬいて……ニノさんっ……クッ…」
「いやっ、ああぁぁっ……」
「…っあぁ……すご…ぃ…
コレが ニノさんの、ナカっ…
俺がっ……ニノさんのナカ にっ…」
「んっ…んぁっ………ゃめっ…」
雅紀!!
まーくん!!!!
「……っていう夢を見たから
もうあいつはクビにしてくれる?」
「…………何、言ってんの?」
「もぅ、起きた時のオレの気持ちわかる?
起きて泣いてる事なんか初めてだったよ」
「まーくん?」
「俺だって…生きた心地しなかったよ」
「雅紀?」
「「だからお願い
あんなイケメンすぐクビにして」」
「…バカでしょ?」
春の訪れが聞こえてきそうな
そんな季節の変わる頃……
リラクゼーションサロンとクリーニング屋に併設された新しいカフェがオープンする。
「は、はじめまして!竹内と申します!
どうぞよろしくお願い致します!!」
「ヤダ」
「雅紀!!……涼真、冗談だからな」
「あはははは!
相葉さんて面白い人ですねっ」
「もぉ、ふざけてないで…
今日から開店なんだからね?」
「はいっ頑張ります!」
「なんでわざわざこんな爽やかイケメンを…」
「まーさーきー…」
未だに不満タラタラな2人をなんとか説き伏せて…いや、むしろ無理矢理押し通して 新しい店に涼真を迎え入れた。
それでもまだ人手不足だと思ってるのに…
新しいスタッフ雇う度にこうなのかと思うとゲンナリした。
俺の大好きな2人は相変わらず愛情過多だ。
「凄くナチュラルで素敵なお店ですね
心も体もぜーんぶリフレッシュ出来そう!」
「ンフフ、そう…そんなお店にしていきたいの」
「相葉さんのお店と寄り添うような?」
「/////まぁ、そんなイメージもあるかな」
「凄く惚気を全面から感じます…」
「…さっ////もうすぐオープンの時間!
口じゃなくて手を動かせ!ほら!」
もう既にオープンを待って並んでくれてる
お客様が見えていた。
キッチンカーに通ってくれていた方もいる。
少し早めにオープンしようと準備を急ぐ。
「はぁい……
でも俺、まだ貴方を諦めてませんからね?」
「涼真っ///////」
2人に聞こえないように耳元で呟かれる甘い言葉にあの日の事が頭を過ぎり、鼓動が早くなる。
「よしっ、こっちは準備完了です
ニノさん、オープンしましょう!」
「///////あぁ…」
なんか…
これからも色んな事がありそうだなぁ
「カズ……オープンを祝して
今夜は2人でお祝いしような」
「おいちょっと!雅紀はすぐカズを独り占めしようとする!いつも通り3人でラブラブしよーね」
「ちょっとは自粛シテクダサイ」
俺がこのリラクゼーションへ来て
随分と長い時間が経っていた
あの日から刻まれた記憶は
まだ色褪せなく胸に刻まれている
あの時、彷徨い続けていた自分に
何か伝えられるとしたら……
答えはひとつじゃない
歩き出せばきっと迷いは消えて
いつか辿り着く場所が必ずあるから
だから…
君が出した答えは間違ってないよ
そう……伝えたい
おかげで俺は今
こうして笑っていられるんだから
「いらっしゃいませ
Cafeナチュサボンにようこそ!」
【Pain】番外編 END♡
最後までありがとうございました✩.*˚
さぁ、結局どこまでが夢オチだったのか…
それはご想像にお任せします(๑¯ㅁ¯๑)
平成最後にこんなんですみま千円…←平成ギャグ
令和もよろちくびー!!